2021年GⅠ秋華賞!ソダシVSファインルージュ

2021年3歳牝馬ラストクラシックの1戦GⅠ秋華賞が10月17日(日)に行われます。阪神芝2000m戦。一番人気推されるのは、文句なしにソダシ。桜花賞馬にして夏は古馬混合の札幌記念を制し、3歳牝馬の中では今一番強いと言われています。対抗にあげるのはファインルージュ!この馬がどこまでソダシに迫れるか注目。その他注目の馬も数頭いて意外と混戦模様の秋華賞と言えます。

2021年GⅠ秋華賞!ソダシVSファインルージュ

秋華賞出走馬の中でまず語るとすれば、ソダシからでしょう!やはり、阪神ジュベナイルフィリーズそして桜花賞とかなり強い内容での勝利で、2着馬サトノレイナスとは差はあまりありませんでしたが、優秀な勝ちタイムと言い、まさにこの2頭は3歳牝馬の中でもレベルが一段違う印象。

ですが、ソダシはオークスで惨敗し、距離面での不安が現実のものとなりました。2400mは明らかに長くソダシの能力を活かし切れる舞台ではありませんでした。

この時多くの競馬ファンは、きっと秋華賞も厳しいという見方に変わったはずです。しかし、夏の札幌記念でその評価は一気に変わりました。

古馬GⅠ馬相手に2000mという距離で完勝したのです。しかも、本格化したと言われるラヴズオンリユーに勝ったのですから、斤量差はあったとはいえ、高い評価を受けて当然と言えるでしょう。

札幌記念の内容からも、秋華賞は当然一番人気で単勝オッズも1倍台は濃厚。出走してきたら、相手筆頭となるサトノレイナスも今回は出てきませんからね。完全に1強ムードです。

ただ個人的な感覚ですと、ソダシに関して正直まだ2000m戦での距離不安は消えていません。ましてや阪神は最後の直線で坂があります。内回りコースとはいえ、札幌の平坦コースとは訳が違います。

これにプラス雨が降り、馬場が悪化すればスタミナ面での不安がさらにUPします。良馬場だったとしても、早い時計になればちょっと不安があります。

つまり絶大な信頼のおける馬ではないと言えます。

2021年GⅠ秋華賞!ソダシVSファインルージュ2

次に対抗馬としてあげたファインルージュですが、こちらは鞍上が福永騎手からルメール騎手に代わり、さらに期待度が上がりました。

桜花賞でも僅差の3着と健闘しており、相当レベルの高い馬で間違いないでしょう。そして、この馬もオークスでは距離面の不安を露呈して惨敗。

しかし、前走の紫苑ステークスでは2000mという距離を全く苦にせず、他馬を完封しました。走破時計も優秀だったので、てっきり福永騎手は秋華賞でこちらに乗ると思っていたのですが、アンドヴァラナウトを選択。

距離面での不安がなければ、間違いなくファインルージュはソダシと差のない競馬をしてきた馬だけに十分好勝負が期待出来ます。

また成長という面においても、夏を越して確実に能力がUPしており、それも加味してルメール騎手が騎乗してきたのだと思います。

おそらく多くの競馬ファンの想定では、ルメール騎手はオークス2着馬のアカイトリノムスメに乗るのだと思っていたはずです。ところがそちらを選ばず、ファインルージュを選択したのですから、ノーザンではファインルージュの方が推しの1頭なのでしょう。

つまり、能力値や状態面でもファインルージュの方が上と踏んでのルメール騎手騎乗。

ソダシは強いですが、ファインルージュはルメール騎手の騎乗力で春の差を埋めれるのではという計算が出来ます。

2021年秋華賞!アンドヴァラナウトは軽視。

福永騎手が絶賛するアンドヴァラナウトは、本当に素晴らしい馬なのだと思います。ファインルージュを降りてまで選択した馬ですから、きっと相当強い馬へと成長しているのでしょう。

ですが、やはり前走ローズSは、ほぼ完ぺきな立ち回り、100%ともいえるレース運びでの勝利。福永騎手自身が言葉にしているのですから間違いないでしょう。

逆に3着に敗れた1番人気アールドヴィーヴルは、かなり不完全燃焼とも言える内容で馬の力で3着にまで来たと言ってもいいレース内容でした。

つまりは、アールドヴィーヴルが完璧なレース運びだったら、かなり接戦か負けていた可能性もあります。そう考えると、アールドヴィーヴルを物差しで考えた時にアンドヴァラナウトは秋華賞ではちょっと足りないと見ています。

またこれまで好内容だったレースは、すべて左回りコース。右回りで素晴らしいパフォーマンスを見せてきたソダシとファインルージュには及ばないと見ました。

むしろ今回は、アールドヴィーヴルの方が叩き2戦目でパフォーマンスを上げてくるような気がします。もちろん、アンドヴァラナウトも良い馬だと思いますが、今の3歳牝馬上位組に肩を並べるのは、もう少し先ではないでしょうか。

2021年秋華賞!雨が降ったら怖い馬。

雨馬場になりそうな予感の秋華賞。もし重馬場になった場合は、ソダシやファインルージュもあっさり負けてしまうなんて可能性もあります。

そんな重馬場になった場合に浮上する馬は、5頭。

1頭目は、スルーセブンシーズ。大野騎手騎乗の馬ですが、ドリームジャーニー産駒らしく雨馬場が得意で中山のミモザ賞では相当強い勝ち方をしました。前走の紫苑ステークスは、良馬場ながら、上手く立ち回れなかったのに2着まで来たので、相当馬が力をつけています。

これに雨が加わってこの馬にとって条件が好転すれば、ますます好走度合いがUPするでしょう。

2頭目は、アナザーリリック。正直アンドヴァラナウトよりもこちらの馬の方が強いのではないかと思ってしまいます。何といっても前走の佐渡Sは古馬混合の3勝クラスのレースですからね。そのレースで後方から一気の末脚で余裕の勝利。

それで翌日の1勝クラスを勝ち上がったのがアンドヴァラナウト。正直この時点でアンドヴァラナウトとアナザーリリックが対決してたら、アナザーリリックの圧勝だったと思います。

そこからお互い成長しているとしても、まだアナザーリリックの方が上なのではないでしょうか。主戦の津村騎手も紫苑ステークス3着のミスフィガロより真っ先にこちらを選択してますからね。いかにアナザーリリックに期待しているかが分かります。

1600mから1800mへ距離を伸ばし、パフォーマンスを上げてきたので、ひょっとすると2000mでさらに強さが増す可能性もあります。父リオンディーズと母系にサクラバクシンオーがいて雨馬場も苦にしないタイプ。かなり警戒が必要な馬と言えます。

3頭目は、アカイトリノムスメ。ルメール騎手が乗ってこない所を見ると、ファインルージュより下の評価なのかもしれませんが、雨が降ればこちらの方に分がありそうな気がします。母アパパネは雨のオークスを勝っていますし、産駒も雨馬場で勝利実績がありますからね。

またオークス2着でスタミナ面での不安もないので、雨が降ったらひょっとすると1着なんて事も十分考えられます。戸崎騎手ともコンビを組んだことがありますし、問題ないでしょう。

4頭目は、アールドヴィーヴル。先ほども上げた馬ですが、やはり前走のローズSは消化不良の一戦。鞍上の松山騎手も馬の力をしっかり引き出してやることが出来なかったと語っており、今回こそはの気持ちがあるでしょう。

そして、この馬も雨馬場は歓迎。何といっても新馬戦が圧巻の内容で不良馬場の中、1頭だけとてつもない末脚を繰り出し見事勝利。またこの時タイム差なしで2着になったヴィジュネルは、現在すでに3勝クラスの馬にまで成長しています。

おそらく近いうちにOP馬になるでしょう。それを考えても雨馬場適正は高く、雨が降ったらますます軽視できなくなる1頭と言えます。

最後5頭目は、ステラリア。忘れな草賞の勝ち馬で、かなり強い競馬を見せました。オークスでは、前目にポジションをとった事が裏目に出て惨敗しましたが、しきり直しの一戦で、成長していれば、好走も十分あり得る馬です。

キズナ産駒で雨もおそらく大丈夫でしょう。

雨が降り重馬場になったら、3連複7頭BOXで買って見ても面白いかもしれませんね。

万が一、ソダシが飛んだら高配当間違いなしです。

また今回オークス馬のユーバーレーベンは、中間順調さを欠いており、ちょっと状態的にイマイチなので軽視します。

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