ワグネリアンは皐月賞馬になれるのか?

先週の桜花賞も終わり、さていよいよ今度は中山2000m皐月賞ですね。

出走していれば、間違いなく一番人気だったであろう

ダノンプレミアムが右前挫石(ざせき)の為、回避。

関係者は、さぞ残念だった事でしょう。

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特に鞍上予定だった川田騎手は、相当ショックを受けたに

違いありません。

川田騎手、乗れていれば、高松宮記念に続き、春のG1、2勝目を

ゲット出来る可能性は、大だったでしょう。

今春は、目下絶好調の川田騎手、高松宮記念1着、大阪杯3着

そして、桜花賞3着とG1レースすべて馬券内に来ていました。

凄いですよね。

さらに皐月賞ダノンプレミアムに騎乗で、馬券内は濃厚。

このパターンは、もしや?

昨年のミルコデムーロ騎手の(G1)10戦連続

馬券内というとんでもない偉業が一瞬脳裏をよぎりました。

しかし、今回の皐月賞は、残念ながらダノンプレミアム回避により

川田騎手の連続馬券内記録は、ストップしてしまいました。

皐月賞の行われる日曜日の中山では、他に乗鞍もあったのですが、

川田騎手は乗鞍をキャンセルして阪神で騎乗する事にした模様です。

4月15日の阪神メインアンタレスS(G3)では、期待のあの馬がいよいよ復帰。

京都1800mG3平安Sを圧勝し、次世代最強の呼び名がかかったグレイトパール。

昨年の平安Sレース後に、同馬の骨折が判明し

長期休養に入りました。

ほぼ一年ぶりのレースになります。

川田騎手も期待していた馬の一頭でした。

皐月賞に乗れないのならばと、どうやらこちらに優先順位が変わったようです。

実はこのグレイトパールもダノンプレミアムも中内田充調教師の

管理馬です。

ダノンプレミアムは、ダービーを目指すとの事でしたので

今度は、万全の状態で出走できる事を願います。

川田騎手とダノンプレミアムについて長々と語ってしまいましたが

そろそろタイトルの話に移りたいと思います。

ワグネリアンは皐月賞馬になれるのか?

ワグネリアンは皐月賞馬になれるのか?

ワグネリアンは皐月賞馬になれるのか?

大事なことなので3回言いましたw

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私は、なって欲しいと思います。

ダノンプレミアムがいない今、現3歳最強牡馬は、ワグネリアンで

間違いないと言えます。

ワグネリアンの前4走を見ても、強いという以外の言葉が見つかりません。

新馬戦は、ヘンリーバローズとの叩き合いを制し勝利。

3着の馬とは、0.9秒も差がつき、上がり3ハロンも32秒6と優秀。

ヘンリーバローズも上がり32秒8を使っていますので

この2頭がどれだけ突き抜けて強かったかが理解出来ます。

2戦目は野呂菊ステークス阪神1800m

当然の一番人気ではありましたが、芝は重馬場。

しかし、重馬場も全く苦にせず、完勝。

続いて、3戦目はG3東京スポーツ杯2歳S。

1.4倍という圧倒的人気を背負います。

相手は、ルーカスで鞍上は世界のライアンムーア騎手。

流石にメンバーも骨っぽくなってきたので、楽には勝てないのでは

と言う意見もありましたが、終わってみれば何のその。

解説者も積んでるエンジンが違いますね、と大絶賛。

後方2.、3番手にいましたが、直線に入り、鞍上の福永騎手の

手が動くとドンドン加速。ゴール200mですでに先頭。

あとは、ただ突き放すのみ最後は完全に流していました。

ルーカスも突っ込んではきたものの、2着に入るのがやっと。

ワグネリアンは、すでにゴール板を駆け抜けていました。

2歳戦では、ダノンプレミアムと引けを取らないくらい

完成度の高い馬でした。

そして、舞台は皐月賞と同じ中山2000m弥生賞。

4戦目にして宿命のライバルともいえる馬と激突。

朝日杯フューチュリティステークスを圧勝したダノンプレミアム。

ここで、ワグネリアンがどれだけの競馬をしてくれるかが

見ものでした。

他にも、G1ホープフルS2着のジャンダルム。

阪神1800mシクラメン賞を出遅れながらも圧勝した

オブセッション。

強敵が揃った豪華メンバー。

レースは、サンリヴァルが逃げて後続を引っ張る形。

1000m通過が1分1秒5でしたので、かなりスロー気味の展開。

2番手を追走していたダノンプレミアムは、終始楽な手応え。

対するワグネリアンにとっては、少し厳しい展開、中団の

5、6番手で追走。

直線に入り、ダノンプレミアムは余裕を持って馬場の良い

真ん中あたりを走り、いつでもサンリヴァルを交わせるポジション。

川田騎手の追い出しに反応し、あっさりと抜け出し勝利。

あとは、サンリヴァルとジャンダルムの2着争いかと思いましたが

ワグネリアンは、あっという間にその2頭をかわし2着でゴールイン。

あの厳しい展開で、2着に突っ込んできたワグネリアンが

一番強い競馬をしました。

もちろん、上がりも最速の33秒7です。

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弥生賞は、展開が向かずダノンプレミアムに簡単に押し切られて

しまいましたが、もしペースが上がり展開が向いていたら、ワグネリアンが

1着になっていた可能性は十分にあったと思います。

皐月賞は、軸候補で間違いないと思います。

鞍上の福永騎手にとっても好機到来です。

是が非でも優勝したいはずです。

ただ、不安視されるのは、やはり鞍上の福永騎手。

G1で一番人気を背負った時の成績があまり良くありません。

G1自体も地方競馬を除いて、JRAのG1をしばらく勝っていません。

さかのぼると2016年の高松宮記念でビックアーサーで勝利しています。

しかし、同年のスプリンターズSでは、同馬で圧倒的一番人気に支持されるも

1枠でどん詰まりの12着と大敗をしています。

またワで始まる馬で思い出すのは、2012年の皐月賞で2番人気の支持を

受けたワールドエース。

鞍上は、もちろん福永騎手。ワールドエースも強い馬でした。

スタートで馬がつまづき、バランスを崩しあわや落馬しそうな福永騎手でしたが

上手く体勢を立て直します。

展開もワールドエース向きのハイペース。道中は後方でしっかり脚をため

これはもしかして勝てるのでは?と誰もが思ったことでしょう。

ところが、4コーナーで大きく膨らみ大外からの競馬を選択

してしまった福永騎手。

それに対して、勝ったゴールドシップは、誰もいないインをついて

コースロスなく直線に、この選択の違いが圧倒的な差を生みました。

同じくらいの位置で競馬をしていたのに、くっきりと明暗が分かれた

レースになりました。

ワールドエースも2着にはなりましたが、ゴールドシップは、はるか先でゴールイン。

もし、福永騎手がインを選択し、ゴールドシップと同じく上がって来たとした

ならば、結果はどうなっていたか分かりませんが、かなりの接戦になっていた事は

予想されます。

G1で2着や3着には、結構来るイメージがある福永騎手ですが、1着のイメージが

少ないのは、やはりどうしてもお手本的な騎乗だったり、無難な騎乗をしてしまう所に

あるのかもしれません。

今年の大阪杯でもペルシアンナイトに乗り、2着に入りましたが1着はとれない競馬でした。

ただ、大阪杯の騎乗は素晴らしかったと思います。

他の馬がスワーヴリチャードの動きに遅れをとるまいと焦ってついていったのに対し

福永騎手は、動じることなく馬の力をためて我慢し、直線で鋭く抜けてきました。

こういう事ができる騎手も数少ないわけで、福永騎手も一流のジョッキーであると思います。

果たして今回の皐月賞、2012年のワールドエースの借りを返す事が

できるでしょうか。

福永騎手がこの馬の力を最大限に引き出す事が出来れば、勝利の2文字が

待っていると思います。

ライバル馬達ですが、3頭あげたいと思います。

1頭目はデムーロ騎手鞍上のキタノコマンドール。

前走は、阪神2200mすみれS。後方から一気の脚で完勝。

勝ちタイムも2分11秒7とこの時期の馬がなかなか

叩き出せるタイムではないほどの優秀な走破時計。

先頭を走るケイティクレバーを並ぶ間もなく交わした脚も

凄かったです。

でも、鞍上は福永騎手だったんですよね。

今回はデムーロ騎手が乗るので、さらに馬の力が引き出される事は確実。

ただ、すみれSの競馬を見ますと、馬が真っすぐに走らず結構ぶれて

走っていたので、あのレースは少頭数でしたから良かったですが、多頭数での

レースでどうでるかが疑問です。

あとは、他馬も良い時計で走っていましたので、確かな強さであるかは

今回の皐月賞ではっきりする事でしょう。

いずれにしても注意が必要な一頭です。

2頭目はルメール騎手鞍上のステルヴィオ。

先週の桜花賞をアーモンドアイで勝ち、ノリにノッてる騎手だけに

2週連続G1勝ちも考えられます。

またスティルヴィオは、ダノンプレミアムの影で隠れながらも常に2着を確保

してきた実力馬。ダノンプレミアムとの2戦は、全く歯が立たなかったものの

確実に末脚を使って2着に食い込んできました。

その実力が示す通り、前回のスプリングSでは、エポカドーロと僅かハナ差では

ありましたが、接戦を制し勝利しました。

しかし、この馬も不安点があります。1800mまでは、鋭い末脚を繰り出しましたが

果たして2000mでその脚を出せるかが問題です。

ロードカナロア産駒ですので、長い距離はどうなのかというのが本音です。

実際1800mでは勝っているものの、2戦ともタイム差なしですからね。

さてどんな走りをするか期待です。

3頭目は北村騎手鞍上のオウケンムーン。

新馬戦は、直線で最後方、最速の上がりを繰り出したものの

4着に敗れました。

しかし、次走の未勝利戦は前で競馬をし、なおかつ最速の上がりで

2着馬と1秒差の圧勝。

3戦目も4番手から上がり最速で勝利。

レースをするごとに馬が競馬を覚えて強くなっていっている

イメージがありました。

そして、4戦目となる共同通信杯。

メンバーが一気に強化された事もあり、6番人気とそれほど人気にならず

しかし、そんな低評価をくつがえして堂々の1着。

強い競馬をしました。

ただ、どうしても今年はダノンプレミアムが中心でその馬と戦ってきた馬

の成績が王道路線的な意味合いが強くなってしまうので、別路線組の

評価が上がらないのだと思います。

キタノコマンドールに関しては、デムーロ騎手が乗る事で魅力がUPしてる

部分も大きい。

ですが、オウケンムーンが勝った共同通信杯は、過去の実績が示す通り

共同通信杯勝ち馬=G1レベルの馬という認識が成り立ちます。

近年で言いますと、まずは昨年(2017)の勝ち馬は、大阪杯優勝馬スワーヴリチャード。

そして一昨年(2016)の勝ち馬は、皐月賞馬ディーマジェスティ。

さらに2015年の勝ち馬は、ドバイターフ優勝馬リアルスティール。

2014年の勝ち馬は、皐月賞馬イスラボニータ。

他ゴールドシップ、エルコンドルパサー、ナリタブライアンなど名馬中の名馬

もこのレースの勝ち馬となっています。

オウケンムーンがもし今後G1を勝ったとすれば、共同通信杯勝ち馬の

G1馬が5年連続となります。

オウケンムーンは、距離が伸びるほど良いタイプな気もしますし

中山2000mも良さそうです。

オウケンムーンが皐月賞でどんな競馬を見せるかが今後の活躍を

占う意味でも楽しみです。

しかし、この3頭を加味して考えても、やはり今年はワグネリアンが

一番安定的に強いと思います。

1着をとれるかは、騎手の腕にかかっていると言えますが

まず馬券内から外れる事は考えにくい馬です。

レースもメンバーを見る限りでは、スローにはならず

おそらく淀みないペース。

昨年のレコード決着とはいかないまでも、かなり早い時計に

なりそうな予感。

そうなれば、ワグネリアンにとっては絶好の展開。

もちろん、スティルヴィオやキタノコマンドールなど後方から

行く馬にとっても向く展開ですので、どちらの馬が切れるかの

末脚勝負となる可能性が高いです。

ですが、ワグネリアンは非常に操縦性の高い馬。

レースぶりを見ても、どの馬と比較してもレースレベルが高いと言えます。

福永騎手にとって今年一番のビックチャンス。

是非ここを勝ってもらいたいものです。

皐月賞でもっとも好走する条件に当てはまる馬を言います。

記事下
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