2018年GⅠ2勝、2019年GⅠ0勝。関東騎手に未来はない?

2018フェブラリーSと皐月賞のみ。

GⅠ戦と言えば、今やその勝ち鞍の大半を占めるのが

外国人騎手か関西のリーディング上位騎手。

この構図が明確となって、数字に表れてきました。

特にこの2年の成績を見ると、まさに一目瞭然。

2018年のGⅠ戦において、関東騎手が勝ったレースは

たったの2レース。

そのレースは、内田博幸騎手鞍上のノンコノユメ。

直線で楽に抜け出したゴールドドリームを最後に

見事捉えての優勝でした。

2018年度最初のレースを関東騎手が制すという

幸先の良いスタートでした。

そして、皐月賞では戸崎圭太騎手がエポカドーロで

見事やってくれました。

まあ展開がどハマりしたレースではありましたけどね。

ですが、その後は、関東騎手が全く勝つことなく

2018年度のGⅠ戦を終えました。

2019年GⅠ0勝という現実。

そして、ついにやってきたのが、2019年度に

おける関東騎手のGⅠ勝利数。

なんと0。

まだ年内最後のGⅠホープフルSが残ってはいますが

正直上位人気馬を見ても、すべて関西騎手で埋まっており

まず関東騎手の出番はなさそうなレース。

ついにこの時がやってきてしまったというのが本音。

これまで、近5年くらいまでは、蛯名騎手や横山典弘騎手などが

頑張っていて、年間で何度かGⅠを勝っていましたが、ここ1、2年

に関しては、蛯名騎手も調教師に向けて騎乗をセーブ。

横山典弘騎手は、まだまだ乗り続けてはいますが、流石に年齢的にも

GⅠで好勝負するのは厳しくなってきました。

そして、関東騎手の中では、唯一GⅠ戦で奮起しているのが

関東リーディングの戸崎圭太騎手。

数年前までは田辺騎手も活躍していましたが、勝つパターンと

いうのが、逃げ馬でペースを上手く作って逃げ切るという競馬。

そういった馬が回って来れば、田辺騎手もチャンスがあるのかもしれないですね。

話は戸崎騎手に戻しますが、今年はダノンキングリーで皐月賞を3着

ダービーでは2着。安田記念ではアエロリットで2着と良い騎乗を見せました。

ですが、残念ながら勝ち切ることは出来ず、それもあって今年の

関東騎手のGⅠ戦0勝にも繋がっています。

今や、関東騎手のGⅠ勝ち鞍は、戸崎騎手の手に掛かっていると

言わざるを得ません。

なぜ関東騎手がGⅠを勝てなくなったのか?

一つの原因は、関東圏(美浦)に有力馬が少ない事だと言えます。

確かに藤沢厩舎(美浦)には良い馬が集まってきますが

その大半の良い馬は、ルメール騎手が手綱を取ります。

ですが、これにはやはり各陣営の考えとして、勝てる騎手が

多い厩舎に馬を任せたいというのが一番の理由でしょう。

関西上位騎手と関東上位騎手を比較しても、やはり騎手力の差は

歴然であり、戸崎騎手一人が頑張ってもこればかりはどうしようも

ありません。

つまり、関西騎手は層が厚いので、GⅠ戦を任せられる騎手が多いのですが

関東騎手は層が薄いので、GⅠ戦を任せられる騎手が少ないと言えます。

また当然ながらエージェント力も大事で、関西の上位騎手には優秀な

エージェントがついており、この差は埋まらないと言えます。

正直現状では、今後戸崎騎手や横山典弘騎手などが引退したら、関東騎手が

GⅠを勝てる未来はかなり厳しいものとなりそう。

関東騎手が今後GⅠ路線で活躍するためには。

それは、やはり改革しかないと言えます。

関東騎手の若手がもっと関西圏で競馬をするとか

もしくは海外でしばらく騎乗してみるとか、経験値を

上げて騎乗技術やメンタル面での飛躍が必要だと思います。

関西騎手の若手は、常に上位騎手やルメール騎手など参考に出来る

騎手が身近にいるので、レースに乗りながら学ぶ機会が多いと思いますが

関東騎手の若手は、そういった機会が少ないと思います。

仮に関東の上位騎手が指導してくれたとしても、それでは

関東の上位騎手と同等くらいの力にしかならないわけですからね。

GⅠを勝てる騎手になるには、GⅠを多く勝っている騎手から

学ぶ必要があると言えます。

今のままでは、GⅠで関東騎手が乗ってきた場合、買えるのは

戸崎騎手しかいないという事になってしまいます。

何とか関東騎手も盛り返して欲しいですね。

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