現状の能力値最上位コントレイル！
２歳戦でもっとも能力が把握できるレースは、中距離での
早い流れで勝利した馬でしょう。
それも展開の恩恵で勝った馬とかではなく、明らかに
力のある競馬をして勝った馬。
阪神ジュベナイルフィリーズでは、リアアメリアが断然の１番人気に
支持されましたが、終わってみれば６着に惨敗。
それまでのレースが、スローの瞬発力勝負での勝ち鞍であり
早い持ち時計がありませんでした。
しかし、朝日杯フューチュリティステークスで、１番人気に支持された
サリオスは、前走のマイル戦でレコードタイムを掲示していました。
勝ち方も非常に強い内容で展開に恵まれてとか相手関係に恵まれてと
言ったレースではありませんでした。
２歳戦は、どちらかというと中距離においてはスローペースに
なる事が多い。
それは、まだ若駒でデビューしたての馬なわけですから、適距離の判断が
出来ないわけです。
そうなると、ペースを上げて早々と失速してしまう馬もいるため
ペースが上がらない競馬が多いのだと福永騎手も以前TVで話していました。
だから、一番能力の違いが分かりやすいのは、ペースが上がった時。
特に２歳戦においては、その時点の能力の高さがレースに直結します。
そう考えると、前走の東京スポーツ杯２歳Sで１分４４秒５という
２歳戦では今まで見たこともないタイムで走破したコントレイルが
断然に強いでしょう。
しかも、２着のアルジャンナに０．８秒差をつけての快勝ですからね。
このアルジャンナもかなり強い馬です。
そして、３着馬ラインベックもディープインパクトにアパパネという超良血馬。
かなりレベルの高い馬がいての、この差ですから現時点でコントレイルの力が
相当抜けている証拠とも言えます。
舞台が中山の２０００ｍ戦とはなりますが、これだけハイレベルなレースを
したのですから、全く問題ないでしょう。
騎手に関しても、前走はムーア騎手で今回は福永騎手になりますが
現状では、馬の能力だけで十分勝つことが可能だと見ます。
ホープフルSは、ペースが上がってくれた方が同馬にとっては
間違いなくプラスでしょうね。
もちろん、瞬発力勝負でも負けないと思いますけどね。
ワーケアも抜けている存在。
ルメール騎手が騎乗予定のワーケアも今回の
メンバーでは抜けていると言えます。
ですが、コントレイルほど強いかは分からないですね。
今回出走する有力馬オーソリティとの比較が出来る点として
２着馬のウインカーネリアンという馬の存在があります。
このウインカーネリアンですが、ワーケアとオーソリティのどちらとも
勝負をしており、いずれも２着となっています。
その時の差が、オーソリティとは０．４秒差。
ワーケアとは０．５秒差でした。
レースの距離や開催コースが違うので一概にどちらが強いとは
言えませんが、オーソリティが今回出走馬のブラックホールと
同じくらいのレベルだとしたら、ワーケアの方が１枚上かなと見ます。
もう１頭気になる馬は、ヴェルタライデンゼ。
全２戦２勝ですが、いずれのレースも重馬場稍重と時計の掛かる馬場での
成績であり、良馬場でのレースをしていない点で未知数。
現在の中山コースの芝コンディションはまずまず良い状態なので
ここで好走出来るかが今後の可能性に繋がりそう。
コントレイルの紐候補としては抑えたい１頭ですね。
いずれにしても、現時点の能力値は、コントレイルが上でしょう。
ただノーザン生産馬ではないので、３歳以降どうなっていくかは
何とも言えないですね。
