２０２０年富士Ｓは、ＧⅢからＧⅡに昇格後の初年度レース！ここに満を持して登場するのがケイアイノーテック。今回は３歳馬もおり、新旧対決にも注目が集まりますが、古馬としてもう１頭期待されている馬がいます。その馬とは、ヴァンドギャルド。スタートの悪さから中々チャンスを物にする事が出来ないレースが続いていますが、今回は条件が好転。再びチャンス到来といえる一戦。果たして。
２０２０富士ＳケイアイノーテックＶＳヴァンドギャルド
ＧⅡ昇格の初年度レース富士Ｓに、ようやくチャンス到来といえる馬が登場します。その馬の名は、ケイアイノーテック！
３歳時には、（ＧⅠ）ＮＨＫマイルＣを優勝した同馬ですが、その後は期待されるも案外の成績が続いており、一度も勝利を挙げる事が出来ず現在に至ります。
ですが、唯一得意と言える舞台の東京マイル戦では、ＧⅠ安田記念でも２年続けて馬券外ではあるものの中々の走りを見せています。
昨年の安田記念では、７着ではあったものの歴戦のマイル巧者が集まった中で勝ち馬インディチャンプとは、０．４秒差。
そして、今年の安田記念においても、５着と健闘しています。グランアレグリアにこそ０．７秒差はつけられましたが、アーモンドアイとは僅か０．３秒差。それでも、アドマイヤマーズやダノンキングリーなど一線級の馬たちよりも上の着順でのゴール。
今年の安田記念は特にメンバーレベルが、いつもの年よりも高く、その中での５着はかなり評価できる走りだったといえます。
そう考えると、今回の富士Ｓにおいては安田記念のような強い馬たちはおらず、いわば手薄なマイル戦ともいえる状況。
現３歳馬が流石にアドマイヤマーズやダノンキングリーより上の走りが出来るかと言ったら、正直厳しいと思うので、順当に行けばケイアイノーテックが久々に勝てるレースがやってきたと言えるでしょう。
ただ一つ問題なのは、馬場状態。例年この時期の東京の馬場は、まだ時計が掛かる場合が多く、前日も雨予報とあって良馬場で走れないとケイアイノーテックには厳しいかもしれません。
もし、雨が残って馬場が若干渋ってるような状態であれば、ヴァンドギャルドにとっては好都合かもしれませんね。ケイアイノーテックと同じディープ産駒ではありますが、こちらは重馬場もこなせるタイプ。
ケイアイノーテックも重馬場がダメとまでいかないでしょうけど、やはり良馬場が理想です。ヴァンドギャルドに関しては、やはりスタートが鍵になりそう。無観客レースも終わり、観客がいる中でのレースとなりますので、何とか落ち着いてレースに臨めるといいですけどね。
富士Ｓ他の有力馬について
サトノアーサーは、やはり多少渋った馬場になれば、チャンスがあると思います。東京マイルも得意ですし、ＧⅢでも再三好走していますから、前が崩れる展開になれば馬券内は十分ありえるでしょう。
レイエンダは、近走内容がチグハグで東京マイル戦なら、昨年の富士Ｓのように後方から一気の競馬が出来れば、再度出番はあるかもしれません。
後は、おそらく今回人気の一角となりそうな３歳馬ラウダシオン。ＮＨＫマイルＣを勝っていますし、東京マイルは間違いなく合うはず。後は、能力的に古馬相手でも通用するかですね。
レシステンシアに勝っているので、結構強いとは思うのですが、このレース３着馬のギルデッドミラーがその後、古馬混合戦でイマイチだった事を考えると微妙な感じはします。
ワーケアに関しては、ルメール騎手が期待して乗っていますが、正直成長力がまだ足りない印象。今後伸びるかどうかは分かりませんが、今回は軽視します。
あとはスマイルカナですが、同型のモズダディーもいて東京マイルを逃げ切るのは、やはり難しいと見て今回は軽視したいと思います。
ペルシアンナイトは、前走はまさに末脚が決まって２着と健闘しましたが、今回は舞台設定が全く違うので、勢いでは買えません。特に古馬になってからの左回りコースの成績は、馬券内が一度もなく、やはり左回りコースは合わないのでしょう。
まとめ
以上の事から、本命はケイアイノーテックで相手はヴァンドギャルド、サトノアーサー、レイエンダ、ラウダシオンまで計４点。
普通に走れば、ケイアイノーテックが勝つと思うのですが、ヴァンドギャルドも力をつけてますからね。楽しみな一戦です。
