2020年クイーンカップ。京都記念。共同通信杯。レース後の感想。

3歳牝馬GⅢクイーンカップの感想。

2020年2月15日(土)の東京メイン3歳牝馬GⅢ

デイリー杯クイーンカップを制したのはミヤマザクラ。

しかし、個人的に強いと思ったのは2着のマジックキャッスル。

ミヤマザクラも、京都2歳ステークスでマイラプソディの2着に

なるなど、馬質も良く強いとは思います。

ですが、今回は展開や枠番にも恵まれた感はあります。

直線での伸びも止まりはしませんが、伸び脚はジリジリと

いった感じで、瞬発力勝負だと分が悪い印象の馬。

距離が伸びて良いタイプなのは間違いでしょうね。

ですが、桜花賞では正直展開や馬場などの恩恵が

ないと厳しいと見ています。

対するマジックキャッスルは、出遅れ気味のスタート。

陣営は差す競馬を今覚えさせている段階のようで、後方から

の競馬でしたが、直線でまさに最後方の競馬。

そこから大外を回して、フォーリー騎手が懸命に追いましたが

後方一気が決まらなくなってきた現在の東京の芝で、ペースも

考えると、良く2着まで飛んできたなという見解。

上りはメンバー中最速の33秒4で、ミヤマザグラの上りが34秒3という事を

考えれば、1秒近く早い脚で上がってきたのですが、最後方は流石に遠すぎました。

戸崎騎手が乗っていれば、正直勝っていたかもしれません。

今回のメンバーの中で一番強い競馬をしたのは、間違いなく

マジックキャッスルです。

桜花賞では、この馬が馬券内候補の1頭と言えるでしょう。

GⅡ京都記念の感想。

個人的には想定通りの結果と言えました。

それにしても、ステイフーリッシュは重賞でいつも

堅実に走りますね。

GⅠでは厳しいですが、GⅡGⅢではまさに大将格の馬。

それはさておき、今回はカレンブーケドールとクロノジェネシスの

再戦に注目が集まりました。

終わってみれば、クロノジェネシスが1着。

カレンブーケドールが2着と秋華賞と同じ結果でした。

スタートでは、クロノジェネシスが危うい場面がありましたが

良いタイミングでゲートが開いてくれたのが幸いして、普通に

スタートを切る事が出来ました。

対してカレンブーケドールの津村騎手は、内の馬場が悪い事も

あり、一旦下げて外目からの競馬を選択。

この辺は、賛否両論があると思いますが、まあそれほど

悪い判断ではなかったのかなと言えます。

ただ、やはり鞍上の腕としては北村友一騎手の方が上。

また北村友一騎手は昨年GⅠを3勝した事もあり、騎乗にも

自信がついてきた感じがします。

さらに京都コースは、北村友一騎手の庭。

一方津村騎手は、京都コースでの騎乗経験も少なく

GⅠ勝ちも未だない事から、どうしても騎乗への

自信度は北村友一騎手と比べると低い感じがします。

トータル的な馬の能力としては、間違いなくカレンブーケドールの

方が上なのでしょうけれど、やはり後は鞍上の腕が重要。

秋華賞の時は、北村友一騎手がカレンブーケドールを封じ込めて

追い出しを遅らせた事により、先着しましたが、今回の京都記念も

外目から勢いよく上がってきたカレンブーケドール脚を一旦止めるように

北村友一騎手は、上手く進路を塞ぎました。

あれで一瞬行き脚が止まったカレンブーケドールは、再度エンジンを

かけて上がってくるも時すでに遅しといった感じでした。

おそらく北村友一騎手もカレンブーケドールとガチンコで

ヨーイドンの競馬をしたら、勝ちきれるか分からない

と思っているはずです。

カレンブーケドールの強さを認めているという事ですね。

だから、その部分をしっかり補うための騎乗をしていると言えます。

GⅢ共同通信杯の感想。

共同通信杯はルメール騎手鞍上のダーリントンホールが優勝。

直線でビターエンダーとの叩き合いを見事制しました。

一方、圧倒的一番人気に

支持されたマイラプソディは4着。

日曜日の東京は雨が降り、馬場は稍重。

強烈な逃げ馬もいなかったので、逃げたビターエンダーが

かなりのスローペースに持ち込み、逃げ込みを図りましたが

途中で気づいたルメール騎手が上手くポジションを上げていきました。

あの辺りが流石ルメール騎手と言える騎乗。

一方、マイラプソディの鞍上武豊騎手は、後方のまま動かず。

この差が最後まで埋まらなかったのだと思います。

デムーロ騎手もルメール騎手も凄いのは、こうやって途中で馬を

出して行っても、ポジションを取った後は馬を制御して落ち着かせ

られる事です。

一旦行き脚がついた馬を抑えるという技術が日本人騎手では

なかなか出来ないので、この強みは大きいですよね。

今回は、もちろん馬も力があると思いますが、やはり

ルメール騎手の騎乗による勝利と言えました。

ですが、負けたマイラプソディは弱いとは思わないです。

馬場影響もありましたし、外差しがそんなに伸びる状態の

馬場でもなかったですからね。

むしろこれで人気が落ちるなら、次走は面白いと思います。

そして、ビターエンダーですが、こちらもやはり強い。

前走のGⅢ京成杯は、正直位置取りがしっかりしていれば

馬券内どころか勝ち負けに近い所までいった可能性はありました。

非ノーザン馬ではありますが、楽しみな馬です。

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