アルバート結果論だが、前兆はあった。
２０１８年の今年４度目のステイヤーズS制覇を
目指し、出走を予定していたアルバートが、
右前肢ハ行のため出走を取り消した。
まあこうなったのは、あくまでも結果論では
ありますが、前兆はあったとも言えます。
やはり、それはこれまでの３連覇は、ムーア騎手と
アルバートとのコンビで達成されたものであったという事。
本来であれば、今年もムーア騎手がアルバートに騎乗予定だった
のですが、ムーア騎手が米国で他のレースに参戦するため
モレイラ騎手へと変わった。
ここで、きっと噛み合うはずの歯車がずれたと言えるでしょう。
やはり、物事には流れがつきもので、何かしらの変化が起こると
それに合わせたかのように、今まで噛み合っていたはずの歯車が
噛み合わなくなる事があります。
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もちろん、これは競馬に限った事ではありませんが
確実に流れと言うものが存在します。
例えば、良くある事で、今回のアルバートのように
今まで同じ騎手が乗って連勝していた馬が、その騎手が
ケガや別の馬に乗り替わった事により、突然勝てなくなる事もあります。
また今秋のミルコ・デムーロ騎手のようにスランプに陥った状態
になると、流れが悪いため、本来ならば勝てていたはずの馬も
ほんの僅かな差で負けてしまったりします。
この歯車だったり、流れと言うものはかなり重要な部分で
一度ズレが生じると、戻すのは簡単ではありません。
今年で分かり易い馬で例えるならば、ダノンプレミアム。
皐月賞を回避して、ダービーに出走し好枠を確保するも
やはり歯車が一度ズレた事でやはりレースに影響を及ぼしました。
まあ距離が長かった事もありますけどね。
そして、スワーヴリチャード。大阪杯は、とてつもない強い勝ち方を
しましたが、安田記念を使ってしまった事、またミルコ・デムーロ騎手の
状態が良くなかった事も相まってか、一番取りやすいと思われていた
秋天でまさかの出遅れ。
ラッキーライラックも、石橋騎手がケガで秋華賞は北村友一騎手に
乗り替わり惨敗、まあ成長力が足りなかったのもあるかもしれませんが
主戦騎手が乗れなくなった時点で、歯車が明らかにズレたと言えるでしょう。
逆に良い流れが出来上がった馬と言えば、アーモンドアイ。
ルメール騎手の好調さも相まって、ますます歯車が
噛み合って強いレース内容でのGⅠ４勝。
レイデオロも春先の悪い流れも、ルメール騎手の好調ぶりに
後押しされ、オールカマー、秋天と連勝。有馬記念も勝つかもしれませんね。
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もう１頭あげるとすれば、ケイアイノーテック。
NHKマイルカップは武豊騎手が乗る予定が、何と約２年ぶりの
騎乗停止という、かなり低い確率でこれが起こったわけです。
そして、回って来た鞍上が藤岡佑介騎手。
その藤岡佑介騎手ですが、NHKマイルカップの前日京都新聞杯で
テン乗りのステイフーリッシュに乗り、ぶっちぎりの勝利。
このレース内容は、明らかに藤岡佑介騎手が冴えまくっていたのと
相当流れもいい状態だったわけです。
そして、その流れのままNHKマイルカップに参戦。
藤岡佑介騎手鞍上のケイアイノーテックは若干出遅れ気味の
スタート。そしてそのまま後方２番手からの競馬を選択。
これがもしスタートの上手い武豊騎手だったら、ポンと
スタートをきって、道中は中団くらいとかの
ポジションにいたかもしれません。
（そうだったとしたら、直線であの脚は使えていなかったかもしれない。）
そして、展開はハイペース。
藤岡佑介騎手が乗った事で流れまでも味方につけた
ケイアイノーテック。
直線は、後方で脚を溜めた分、しっかりと末脚が
活きる展開となり、見事差し切っての優勝。
おそらく武豊騎手が乗っていたら、勝っていた可能性は
低かったかも知れません。
いや、多分流れを見る限りでは、勝てなかったと思います。
（武豊騎手も後にTVのNHKマイルC回顧で、自分が乗ったら勝てたか
分からないとコメントしています。）
まあ、こういう事を言ってしまえば、あれもそうだし、これだって
そうじゃないかと色々と後からこじ付けは出来てしまのでしょう
けれど、それでも確かに流れというものは存在します。
そうでなければ、春天で一番人気の馬が優勝したのは過去１０年で
キタサンブラックだけとか、そういったジンクス的なものは
そうそう起きないはずなのです。
意外とこういった着眼点から競馬を見ていくのも時には
面白いかもしれませんね。
まあ今回のアルバートは残念でしたけど・・
さてムーア騎手は米国シガーマイルで勝つでしょうか。
もう一つ、チャンピオンズカップはミルコ・デムーロ騎手へ
確実に良い流れが来ていると言えます。
なぜならば、一番のライバル馬、ゴールドドリーム
（鞍上ルメール騎手）の出走回避。
そして、前日のステイヤーズSアルバート（鞍上モレイラ騎手）
出走取消。
さらに、ルヴァンスレーヴは、近３年において相性の良い内２番枠
に入った事。
流れとしては、完全にお膳立てが出来ています。
周りから、ルヴァンスレーヴが優勝する流れをもらってきている
状態にありますから、まず確勝級ではないでしょうか。
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