GⅠ6勝!2018円熟の秋!ルメール騎手、ついに完成の域へ。

天も運も味方につけたルメールの地運。

2018年10月28日(日)G1天皇賞秋。

東京芝2000m。

スタートして絶好のポジションにつけた2番人気レイデオロ。

鞍上はもちろんこの人。

クリストフ・ルメール。

いつものレイデオロならば、もう少し後方で競馬をするのですが

何せこの日の東京コースは、前がなかなか止まらない馬場。

他の騎手もその事は重々理解していたでしょうが、脚質的に

前にいけない馬は仕方がない。

レイデオロは、自在性のある馬なので中団より前目の6番手

辺りをキープ。

そして、直線では逃げて粘り込むキセキをあっさり捉えてゴール。

走破時計1分56秒8も優秀ですが、まさに人馬一体で勝ちえた

天皇賞秋でした。

これでルメール騎手は、すでに今年GⅠ6勝目。

まだまだ残りGⅠ戦が多数ある事から、さらに勝ち星を伸ばしそう。

そして、この勢いはちょっとやそっとじゃ止まらないw

そんな流れになりつつあります。

今期のルメール騎手は、上半期は少し厳しかった事でしょう。

昨年の凱旋門賞でサトノダイヤモンドが惨敗した事もあり、帰国後の

成績もイマイチ。またレイデオロも京都新聞杯3着の後、期待されたドバイで4着。

ソウルスターリングやタワーオブロンドン、スティルヴィオなど

期待していた馬達も、G1では思ったほど活躍出来ず、イマイチ。

そんな中ルメール騎手にとって、もっとも嬉しかったであろう馬との

出会いが気分を明るくさせた事でしょう。

牝馬3冠のアーモンドアイ。

アーモンドアイで、桜花賞そしてオークスを制するとルメール騎手の

騎乗にもいつもの覇気が戻ってきました。

安田記念では、モズアスコットを優勝に導き、宝塚記念でもサトノダイヤモンドを

良い位置まで持ってきましたが、これは馬が走らず仕方なかったですけどね。

我慢の上半期だったとはいえ、それでもGⅠ3勝したのですから

流石ルメール騎手と言えます。

そして、流れを少しずつ取り戻したルメール騎手は、ついに

実りの秋を迎えました。

重賞戦線でまさに現在確変中とも言える目覚ましい活躍ぶりです。

元々が一枚も二枚も上の騎手がさらに絶好調なのですから、手がつけられない

ですよね。

またルメール騎手の騎乗力も今が一番ピークだと思います。

まさに完成の域に達したと言えるのではないでしょうか。

ルメール騎手が競馬をする上で一番重要視する部分は、馬との呼吸だそうです。

ペースは関係なく、いかに馬とリズムを合わせて、馬をリラックスさせて

走らせる事が出来るか、そこに重きを置いているようです。

プロ野球で打者が絶好調の時、ボールが止まって見えると言う事を

良く耳にしますが、競馬で言えば、ルメール騎手は今、馬をどう走らせたら

勝てるかという事がまさに見えているのではないでしょうか。

最近の言葉で言えば、まさに神ってる状態と言えそうです。

今ならGⅠで本来なら5番人気くらいの馬でも、ルメール騎手が乗ったら

1番人気か2番人気になりそうですねw

スポンサーリンク


ルメール騎手の影でひっそりといい味を出す川田騎手。

今秋は、ルメール騎手がG1を勝ちまくっているので、どうも

他の騎手が目立たないですが、そんな中でも実は相当良い騎乗を

している騎手がいます。

その筆頭の騎手は、川田将雅騎手ではないでしょうか。

今回の天皇賞秋も、逃げ馬不在の中、キセキを逃がすと

決めていたかのような、思い切りの良い騎乗で3着。

直線でもかなり粘っていたように、一瞬あわやとも

思えるような素晴らしい騎乗ぶりでした。

また、秋華賞でもミッキーチャームを逃がして、本来ならば

勝ちに等しい競馬をしました。

アーモンドアイでなければ、間違いなく秋華賞馬になっていたでしょう。

またスプリンターズSでは、しっかりファインニードルを優勝へと

導いています。

今日本人騎手の中では、総合で考えると1番上手い騎手と言えるかもしれません。

武騎手も今秋は、G1戦3戦連続3着とレジェンドと呼ばれる活躍を

見せています。天皇賞秋は残念ながら、7着でしたが、まだ目が離せない騎手の一人。

そして、やっぱり凄いなと思わせたのは、J・モレイラ騎手ですね。

輸送減りして完璧と言える状態ではなかったサングレーザーを

2着に持ってきた騎乗は、やはりマジックマンと言われるだけの名手です。

スポンサーリンク


不完全燃焼の秋。デムーロ騎手。

上記の騎手達に対して、モヤモヤ感の漂う騎乗が続いているのが

ミルコ・デムーロ騎手。

GⅠ戦と言えば、ミルコと言われるくらい大一番にめっぽう強い

騎手ですが、今秋は未だ勝ち鞍なし。

菊花賞は、エタリオウでもらったと思った所に最後ルメール騎手の

フィエールマンに差し切られてしまいました。

そして、今回の天皇賞秋は1番人気のスワーヴリチャードに騎乗するも

まさかの出遅れで勝負あり。

元々デムーロ騎手は、スタートが上手くない騎手ですが、今回の東京コースは

絶対に出遅れてはいけないと思っていたはずです。

プレッシャーもあったのかもしれません。

いつものデムーロ騎手らしい騎乗を見せる事は出来ませんでした。

でも、ひとたび波に乗れば、勝ちまくる騎手だけにまだまだこれからの

GⅠでも目が離せない騎手です。

デムーロ騎手自身も今はモヤモヤしている事と思いますが、まず1つ

G1を勝ってすっきりして欲しいですね。


スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする