この馬を２歳牝馬と見てはいけません。
１２月１６日（日）は阪神競馬場でGⅠ
朝日杯フューチュリティステークスが開催されます。
芝１６００ｍ戦の２歳GⅠ。
ここに牝馬ながら、阪神ジュベナイルフィリーズを蹴って
出走してくる馬がいます。
その名は、グランアレグリア。
新馬戦は、阪神ジュベナイルフィリーズを制した、あの
ダノンファンタジーを子供扱い。
ダノンファンタジーが詰め寄るどころか、どんどん
引き離されてしまうという圧巻の新馬戦でした。
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勝ちタイムも２歳の新馬戦とは思えない走破タイム。
（東京マイル：１分３３秒６）
そして、さらに圧巻だったのが、次走のサウジアラビアロイヤルカップ。
スタートで大きく出遅れ、会場もどよめく中、鞍上のルメール騎手は
すぐに押し上げていって一気に２番手。
当然馬は掛かり気味になったのですが、そこは鞍上のルメール騎手。
上手く馬をなだめながら、直線に入ると他馬をあっさり
引き離して快勝。
けた違いの強さを見せつけました。
昨年の強い２歳馬と言えば、ダノンプレミアムですが、グランアレグリアも
牝馬ながら、まさに昨年のダノンプレミアムと遜色ないほどの強さを
持っている馬と言えそうです。
藤沢調教師の管理する馬で、調教では並の馬では合わせの相手にならない
ので、もうすでにオープンクラス、重賞クラスの古馬と一緒に調教を
しているようです。
この時点でも、ちょっと他の２歳牝馬いや牡馬も含めて、２歳全馬の中でも
頭２つ分くらい抜けている存在だと言えます。
簡単な表現をすれば、子供（他の２歳馬）と大人（グランアレグリア）
が勝負をするような感じです。
ただ気性は、まだ２歳馬といった感じで安定感はないですが、もし今回
出遅れたとしても、その時点でやっと他の馬と五分くらいの勝負
となるかもしれません。
逆を言えば、まともにスタートを切れば、おそらくグランアレグリアに
勝てる馬はいないでしょう。
いや、勝てる馬というよりも、グランアレグリアに無理矢理ついて行こうと
すれば、ついて行った馬が途中で脚が止まってしまう可能性は高いと言えます。
何度も言いますが、今回阪神ジュベナイルフィリーズではなく、牡馬相手の
朝日杯フューチュリティステークスを選択したわけですから、余程の自信が
陣営にはあるのでしょう。負けるという事自体想定にないかもしれません。
とはいえ、グランアレグリアは、そのくらいの馬です。
もしかすると、今後の成長次第では、クラシックも牝馬路線ではなく
牡馬路線を歩む可能性だって十分にある馬と言えるでしょう。
でも、まあ先の話は、置いといてまずはここをしっかり勝つ事ですね。
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相手は３頭。
１頭目は、ケイデンスコール。
新潟２歳S覇者。一度レースを使いたかったようですが、ちょっと
アクシデントがあり、使えなかったようです。
ですので、今回は約３か月ぶりの休み明けの一戦。
順調度という点では、劣るものの鞍上は、先週ダノンファンタジーで
阪神ジュベナイルフィリーズを制したC・デムーロ騎手。
器用でないタイプだけに中団より後方からの競馬となるでしょうが
今回のメンバーでも、グランアレグリアを除けば末脚は１位２位を
争えるレベルの馬。
阪神コースも良さそうな感じがしますので、相手筆頭馬に上げたいです。
２頭目は、アドマイヤマーズ。
前走は、デイリー杯２歳ステークスを難なく完勝し
これで無傷の３連勝。
こちらは、ケイデンスコールとは違い、自在性があり
操縦性の高い馬。
ただ気になるのは、やはり持ちタイム。
今回はフルゲートですから、当然ペースもそこそこ早くなるでしょう。
そして、何と言ってもグランアレグリアが自分のペースで競馬を
すれば、やはり１分３３秒台で走破してくる可能性は高く、そこに
ついていけるかが鍵。
鞍上のミルコ・デムーロ騎手がどう乗るかですね。
今秋は、ずっとルメール騎手にやられてきただけに、一つ
ここで返したいという気持ちもあるでしょう。
ただアドマイヤマーズがグランアレグリアの仕掛けと同時について行った場合
脚が止まってしまう事も考えられますので２番手評価としました。
３番手は、マイネルサーバス。
前走の福島きんもくせい特別の勝ちタイムが優秀。
（１８００ｍ：１分４６秒２）
レース内容も先行馬有利の中、１頭だけ違う脚を使い
差し切り勝ち。
この時の２着馬も次走で５００万勝ちを収めている事から
レースレベルも低くはなかったと思います。
ただ、騎手は前回と同じく丹内騎手。
騎手を考えると、ちょっと上の３騎手と比べてしまいますので
評価を一段下げました。
あと他の有力馬についてですが、ファンタジストは正直
距離が微妙ですね。前走は、超スローペースだった事も
あり、楽な競馬でした。
今回はGⅠ、そして初のマイル戦。無いでしょう。
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