GⅢチューリップ賞。レシステンシアは100%勝ちに行く競馬をしない!

2歳王者レシステンシアはどう走る?

2020年3月7日(土)は阪神競馬場で3歳牝馬GⅢ

チューリップ賞が行われます。

このレースは、芝1600m戦でまさに桜花賞と同じ舞台。

前哨戦のレースとしては、もっとも注目すべきレースと言えます。

そして、今年のチューリップ賞には、昨年2歳時に行われた

GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズの覇者レシステンシアが出走します。

阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち方が圧巻のレコードタイム

だっただけに、今回は当然の一番人気が予想されます。

スピードに特化した馬で、父ダイワメジャーの血をしっかりと

引き継いで、とにかく早い時計で他馬を寄せ付けない走りなどは

父そっくりと言えます。

今回のチューリップ賞でも阪神ジュベナイルのような

パフォーマンスで走られたら、他馬は勝負にならない

可能性は高いです。

ですが!今回はあくまでも前哨戦。

そう考えると、果たしてレシステンシアが阪神ジュベナイル時と

同じ競馬をするでしょうか?

今回は同型のスマイルカナもおり、逃げ馬同士やり合う形になれば

場合によってはモロさを見せるかもしれませんし、仮に勝ったとしても

後続の馬に桜花賞への課題を与える事にもなります。

つまり、ノーチャンスではない材料を与えてしまう恐れが出てきます。

スローの2番手を試す可能性はある!

レシステンシアにとって、このチューリップ賞はやはり前哨戦であり

すでに桜花賞出走への賞金は十分な事から、無理に勝ちたいと言える

レースではないと思います。

もちろん、普通に走って勝つには越したことはないでしょうけどね。

個人的見解としては、おそらく今回はレシステンシア自身が

瞬発力勝負でどのくらいのポテンシャルを発揮出来るか

試す可能性があるのではないかと踏んでいます。

これまでのレースを見る限り、瞬発力勝負は分が悪いのではという

見方が強いレシステンシアですが、未だスローの瞬発力勝負の競馬は

一度もやった事はありません。

ですので、厳しい可能性は否定出来ませんが、スローでも遜色ない

能力を発揮できる可能性も十分あるわけです。

もし、仮に今回レシステンシアが、スマイルカナを先に行かせて

スローペースで展開が進んだとします。

そして、瞬発力勝負でも完勝したとなれば、正直桜花賞では

もはやレシステンシアに逆らう余地がないでしょう。

当然ですが、他馬もお手上げとなるはずです。

なぜなら、唯一の不安材料としていた瞬発力勝負でも敵わないのですから。

勝たなくてもいいから、他馬に課題を与えない。

レシステンシアが、桜花賞で勝つための布石がこのチューリップ賞に

掛かっているといっても過言ではありません。

ここをこれまで通りの正攻法でレースをするか、もしくは新しい試みを

やってみるかで、桜花賞での優勝確率は相当変わると見ています。

レシステンシアにとって、このレースの展開をスローで進める事が

間違いなく次走に活きることは確かだと言えます。

もし、陣営が桜花賞を優勝したいと言う気持ちが強いのであれば、

今回は敢えてスローで勝負してみると思います。

それで負けたら、桜花賞はハイペースに持ち込めばいいだけの事ですからね。

また負ければ当然ですが、マークも幾分緩くなるでしょうから。

ですが、何度も言うようですが、もしスローでも勝つ事が出来れば

本番のGⅠレースでの選択肢は広くなり、楽に競馬をする事が出来る。

またもっと先にも繋がる競馬となっていくでしょう。

陣営そして、北村友一騎手がどういう騎乗をしてくるか。

チューリップ賞が楽しみです。

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