さて上半期G1も残すところ1レース。
最後は、2018年6月24日(日)
阪神メイン第59回宝塚記念。
このレースは、東の有馬、西の宝塚と称されるほど
格式の高いグランプリレース。
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ファン投票で選ばれた上位の馬が出走してくる事もあって
超一流馬達の対決を楽しみにしている競馬ファンも多いレースと言えます。
ですが、近年は梅雨時期の道悪馬場を嫌って、有力馬達が中々積極的に
参戦してくることが少なくなってきています。
緩い馬場は、当然体力を大幅に消耗しますので、馬の脚には相当負担の大きい
レースとなります。
それゆえ、G1級の馬は、故障をおそれ敬遠する傾向が強くなります。
もちろん、良馬場で行われる可能性もあるので、100%重馬場というわけでは
ありませんが、やはり時期的に重馬場になりやすいのはまぎれもない事実。
2018年の今年はまさに有力馬の敬遠が相次いだ年と言えるでしょう。
現在、現役馬の中で中距離戦では、一番と言われているスワーヴリチャードは
安田記念を使い、秋まで休養。
シュヴァルグランも、相性の悪い宝塚記念には出走せず。
アルアインやクリンチャーなどの有力馬も出走しません。
ダービー馬レイデオロも休養中。
天皇賞春を制したレインボーラインも引退。
そこで押し出されるようにファン投票1位になったのは、サトノダイヤモンド。
一昨年の有馬記念の覇者ですが、凱旋門賞から帰ってきてからは
本調子になく、金鯱賞3着大阪杯は7着と惨敗。
あの強いサトノダイヤモンドは一体どこへ?
欧州の重い洋芝に戸惑った事から、梅雨時期の阪神の重馬場も
やはり良いとは言えません。
状態がある程度戻っていたとしても、雨が降った馬場でのレースならば
厳しいと見ます。
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果たしてファン投票1位の人気に応える走りを見せる事ができるか。
2018年の宝塚記念はレベルが低かったと言われないレースになってほしい所です。
出走予定馬で、昨年と状態が変わらないのであれば、ファン投票5位のサトノクラウンは
まさに得意の舞台と言えるでしょう。
昨年は、デムーロ騎手の好騎乗も光り、見事優勝。
さて今年も制して2連覇となるか?楽しみな1頭です。
とにかくこの馬にとっては、天皇賞秋のように雨が降ってほしいでしょう。
重馬場巧者であることは、もう誰もが知っているでしょうから、
何も言う事はありませんね。
雨雨フレフレもっと降れ~ととある演歌歌手も
歌ってますからね。
6月24日は、是非サトノクラウンへ向けて歌って欲しいものですw
そして、ファン投票7位のキセキ。
昨年の菊花賞馬です。
菊花賞は、物凄い雨で天皇賞秋並みの超泥んこ馬場。
そんな不良馬場をもろともせず、駆け上がって差し切った
キセキ。
ルーラーシップ産駒らしく、この馬も雨馬場に強い馬。
しかし、そんな長距離のタフなレースをしたせいか、その後は
この馬らしからぬ惨敗続き。
休養を挟んで馬が立ち直っていれば、好勝負ですが、果たしてどうでしょう。
鞍上は、デムーロ騎手。再度コンビ復活です。
デムーロ騎手がサトノクラウンではなく、こちらを選択したわけですから
チャンスがあるのでしょう。
次にファン投票15位のヴィヴロス。
なんとあの佐々木オーナーが福永騎手を鞍上に再度迎え入れました。
シュヴァルグランでは、ちょっと行き違いがあったようですが、この
コンビ復活は本当に嬉しいですね。
ダービージョッキーの底力を是非見せて欲しいです。
ただ、個人的にはヴィブロスはやはり良馬場でこその馬だと見ています。
雨馬場になったら、厳しいでしょう。
また2200mという距離も幾分長いような気がします。
さてどうでしょう。
ここからは、投票何位というのは入れず、各出走予定馬に
ついて少し解説していきたいと思います。
ですが、その前に1頭紹介。
何と言っても今回一番こわい1頭!
それは、香港から参戦馬ワーザーでしょう。
香港の実力馬で、15年16年の年度代表馬。
現在は7歳馬と一頃よりは力は落ちたでしょうけれど
かなり格上の馬だという事に変わりはないです。
また2000m以上のレースでは、3着以内に必ず入っている事から
宝塚記念の2200mという距離もベストに近い距離と言えるでしょう。
また雨馬場も香港の時計を要する馬場を考えると、苦にしないでしょうし
むしろ雨は歓迎といえるのではないでしょうか。
これだけの馬がわーざーわーざー足を運んで来るのですから、まさか手ぶらで
帰るといった気はさらさらないでしょう。
宝塚記念優勝という手土産を持って、香港へ帰還する目論見であるに違いないはずです。
日本勢がいかにこの馬と立ち向かうかがカギとなりそうです。
さてそれでは、他の出走予定馬について解説していきます。
パフォーマプロミス
昨年の終わり頃から、一気に力をつけてきた馬。
年が変わり2018年となった最初のレースは、日経新春杯。
オープンに上がったばかりで、すぐに重賞挑戦でしたが
デムーロ騎手の手綱さばきに応え、見事優勝。
ダービーが行われた日の最終レース目黒記念では、一番人気に
支持されるも僅差の3着。
しかし、確実に力を付けている事は確かで、今回の宝塚記念でも
十分通用してもおかしくはない1頭。
ステイゴールド産駒なので、雨馬場も対応可能な馬。
他馬が苦手とするなら一雨くらいあっても苦にしないでしょう。
ステファノス
前走の新潟大賞典は展開が合わず、休み明けという事もあったでしょう。
ただ実力馬ですが、年齢的なピークが過ぎた感じ、
雨馬場も、得意とは言えないかもしれません。
トーセンバジル
良馬場ならチャンスはありますが、雨馬場では出番なし。
ミッキーロケット
前走の天皇賞春は、1番枠を利して上手く立ち回り4着。
ただ今回は、前走ほどの条件は見込めず、雨馬場も得意では
ない模様。
トリオンフ
前走の鳴尾記念は僅差の2着。
確実に力をつけてきていると言えます。
ですが、今回は相手レベルが一気に上がるので
まだ厳しいと言えます。
ストロングタイタン
前走の鳴尾記念は状態絶好での1着。
さらなる上積みがあるだろうか。
スマートレイアー
8歳牝馬ですが、気性が安定してきた事でこの距離は良い。
昨年の京都記念では、重馬場巧者のサトノクラウンと0.2秒差の2着
と健闘。
阪神コースも得意で穴馬としては面白いかもしれません。
ダンビュライト
最強4歳世代の1頭ですが、世代の上位と比べると若干力が落ちる印象。
それでも、ルーラシップ産駒だけに雨が降れば、走る要素はありますね。
セーヴィント
1800m~2200mまでがベスト距離の馬ですが、どうしても
中山や福島巧者の印象が強い。
格的にも少し見劣る印象。
ノーブルマーズ
目黒記念2着馬ですが、このメンバーでは荷が重い印象。
アルバート
一線級相手だと、やはり距離的に短いでしょう。
サイモンラムセス、タツゴウゲキ
どちらの2頭も
特にコメントすることはないですね。
宝塚記念は、雨想定の重馬場で行われるとしたならば、
サトノクラウン・キセキ・ワーザーの3頭でほぼ決まりだと見ています。
サトノダイヤモンドは、何とか良馬場で走らせたいと陣営も思っている事でしょう。
記事下
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