ジャパンカップの外国馬についての見解。

馬場の不利と輸送の不利。

2018年の結果を見てというだけではなく

近年のジャパンカップにおいては、外国勢が参戦しても

全く勝負にならない。

その1番の理由は、やはり日本馬が強くなったこと

だと思います。

いや正式に言いますと、日本の馬場適性においては、最高水準の馬が

次から次へと輩出され続けています。つまり、平均値の上昇です。

その結果、日本の馬場には不向きな海外の馬は、輸送と言う不利も

手伝い、勝負にならなくなったと言えます。

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10年前とは、違う世界が今の日本競馬の姿。

10年以上前までは、ジャパンカップに海外でそこそこ活躍

した馬が参戦してくれば、結構イイ勝負になりました。

ですが、近年の競馬に関しては、日本の馬場でとにかく走る馬という

事を追及し、強いGⅠ馬達で交配された最強のサラブレットを各名門厩舎

そして外厩という整った設備で、馬を作り上げているわけです。

それでも、凱旋門賞馬だったり、それと遜色ないほどの強い名馬と

言われる馬ならば勝負になるでしょうけれど、ワンランク下の馬では

なかなか勝負にならない確率が高いと言えるでしょう。

極端な事を言えば、ジャパンカップに日本の準OP馬だけを出して、

海外のGⅡかGⅢ勝ちの時計の掛かる馬場しか走った事のない馬が、

参戦してきてもパンパンの良馬場なら、日本馬が勝つかもしれません。

そのくらい日本の馬場と海外の馬場は、競馬場にもよるとは

思いますが、明らかに違う馬場質だと言えるでしょう。

日本から見れば、ロンシャン競馬場が特殊に見えるかもしれませんが

また欧州から見れば、日本の東京コースが特殊に見えるでしょう。

まあだから強い馬も近年はジャパンカップに来ないのかもしれません。

もちろん、日程的な所もあるとは思いますけどね。

海外の競馬に携わる人も多く日本の競馬は見に来ているはずです。

そして、日本の馬づくりの技術力も分かっている事でしょう。

おそらく海外のどこを見ても、今の日本くらいサラブレットをしっかり

管理している国は、少ないのではないかと思います。

そのくらい強い馬が出来る土台が今の日本競馬にはあります。

海外の馬がポッとやってきて優勝していく時代では無くなったと

言えるでしょう。

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ただ、今年の宝塚記念で香港からやってきたワーザーは

相当強かったですけどね。

あの馬が輸送無しで出走していたら、ぶっちぎりで優勝していた

でしょう。

超一流と言われる馬は、どこの競馬場でも強いと思います。

エネイブルが日本で走れば、まあやっぱり強いでしょうね。

ただ単純に考えれば、欧州の芝2400mで2分28秒から29秒台

なのに対し、今回のジャパンカップのように東京芝2400mで

2分20秒台で走ったら、馬場は違うと言っても8秒から9秒時計が違う

のですから、やはり欧州の馬には厳しいと言えます。

まあそれでも、走破時計だけを見れば、サンダリングブルーが2分23秒4(10着)で

カプリが2分23秒7(11着)ですから、全く遅いとは言えないですけどね。

それでも、勝ったアーモンドアイとは、2頭ともに3秒近い差をつけられての負け。

15馬身以上の大差ですから凱旋門賞のエネイブルとクリンチャーの差に近い物があります。

海外の馬ではないですけど、驚いたのは、

地方馬で輸送的にも圧倒的不利なハッピーグリンが走破タイム2分22秒2で7着

に入線したのは、素晴らしいと言える内容。

このくらい走れるのであれば、GⅢクラスならば十分好走出来るでしょう。

追記

今後もこの傾向は続きそうで、海外の馬が参戦してきても馬場悪化でもない

限りは軽視しても良いと思います。

ただ一線級の馬が参戦してきた時は、やはりマークは必要ですね。

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