重賞で武豊騎手を買うなら、脚質は逃げ先行馬。差し追い込み馬は危険。

武豊騎手の馬券の取捨て。

2019年一発目のGⅠフェブラリーSでは

1番人気のインティに騎乗し見事優勝した武豊騎手。

絶妙な逃げで、後続馬を引っ張り、直線は

楽な手ごたえでそのままゴール板を駆け抜けました。

流石レジェンドと言える最高の騎乗パフォーマンスでした。

さらに近年で言えば、見事だったのが

キタサンブラックでの逃げ。

天才騎手の名を欲しいままにした全盛期の武豊騎手が

残像となって見えるくらい素晴らしい騎乗でキタサンブラックは

多くのGⅠを勝利しました。

ですが、近年の武豊騎手のレースぶりを見ると、逃げ馬に

乗った時は、相変わらず抜群のペース力で素晴らしい騎乗を

見せていますが、差し馬や追い込み馬に乗った時の騎乗は

だいぶ違ってきました。

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先行馬も全盛期と比べると少し落ちますが、それでも

中堅騎手よりは、格段に上の騎乗力と言えます。

しかし、特に差し、追い込み系の馬に乗った時の

仕掛けるタイミングのずれがかなり露呈し始めているのは

事実だと言えます。

もちろん、中堅騎手クラスの場合ならば、そんな事は

頻繁に起こっているわけですが、一流の武騎手という視点に

立つとやはり年齢的なものを感じずにはいられません。

まあ30代と50歳では、違って当然なのですけどね。

この衰えを感じるのは、やはり重賞クラスのレースの時です。

未勝利戦~1000万クラスのレースの場合は、明らかに

馬の力が違えば、多少仕掛けのタイミングがずれても、

強い馬なら簡単に差し切ってしまいますからね。

あと展開も差し追い込み有利ならば、勝つ可能性は高いでしょう。

また重賞でも、2歳3歳時の力関係が大きく離れていれば

有力馬に乗った武騎手が差し切って勝つことが出来るでしょう。

しかし、馬の力差が大きく離れていないレースでは

特に重賞レースの場合、一瞬の仕掛けのズレが勝ち負けを

左右します。

おそらく武騎手自身もその事には、気づいているはずです。

自分では、この瞬間と思っても、実際はタイミングが

遅かったという事があると思います。

アスリートでなくても、一般の人でも年齢と共に

動きが鈍るように、年齢にはやはり勝てません。

それでも、武騎手は日々トレーニングをしている

ので、普通よりも衰える力が弱いのだと思います。

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その事がはっきり分かるデータとしては、武騎手の

近年の重賞実績ですが、明らかに逃げ先行馬の勝利数が多く、

差し追い込み馬の勝利数は少ないのです。

そして、差し追い込みで勝ったレースも展開が

向いていたり、馬の力が抜けていたりする事が多いです。

自分が記憶する中では、GⅠ戦で近年武豊騎手が

差し追い込み馬に乗り、最高のタイミングで仕掛け

優勝したのは、2013年のダービーのキズナです。

あとは、同年のマイルCSのトーセンラー。

でも、完璧だったのは、キズナですね。

武騎手自身も、このダービーでの騎乗は

最高の騎乗だったと後に語っています。

この時の武騎手の年齢は44歳。

これは、どの騎手にも言えることだと思いますが

一番のピークは、35~40歳前後であると思います。

40歳を越えてからは、いかに力を落とさないように

トレーニングをするかが大事なのでしょうね。

ただ、どうしても感覚的なものは、少しずつですが

鈍ってしまうと思います。

これは、簡単に修正できるものではないので

アスリートにとって老いは厳しい現実なのだと思います。

それを踏まえて考えると、重賞レースで武騎手の逃げ先行は

狙えますが、差し追い込みは狙いづらいという事になります。

ちなみに昨年の2018年で言えば、ヴィクトリアマイルの

リスグラシュー。もし、全盛期の武騎手だったら、間違いなく

差し切っていたと思います。

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