環境や教育によって人が変わるように、馬も間違いなく変わる。

環境や教育で人も馬も変わる!

当たり前の話ではありますが、環境と教育の違いで

人間は変わります。

上流の家庭に生まれて、英才教育を受けた人と

貧困の家庭に生まれて、教育らしい教育を受けたなかった人。

全く生き方が違うものになるはずです。

これは、極端な例ですが、人は皆生きる環境が違います。

だからこそ、この世界が成り立っているとも言えるのですが、

別にこの場で壮大な話をするつもりでこういう事を言っているわけでは

ありません。

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競馬を楽しむという素材の一つとして話してみたくなりました。

環境、教育でのとあるケース。

環境と教育の過程で低い位置にいたはずが、別の世界では真逆の位置に

なったりします。

例えば、小さい頃から空手を習っていた人がいたのですが、

10年後同時期に始めた仲間たちは、どんどん上達していったのに

本人は、仲間と比べるとワンランクから2ランク落ちるレベルにいたそうです。

そう、つまりはその環境化の中では、彼は落ちこぼれ組のような存在でした。

彼は、打ちひしがれた気持ちになり、空手を辞めてしまったのですが、ある日

空手とは無縁の友人が、5人ほどの人に囲まれていたところに出くわしたそうです。

彼は、友人に声をかけるか一瞬迷ったそうなのですが、友人を見捨てるわけにも

いかず仲裁に入りました。

当然ながら、彼は5人を相手にしなければいけない状況に置かれることに

なったのですが、あっさりと解決する事が出来たのです。

弱いと思っていた自分だったのに、相手の5人は自分の想像よりもはるかに

自分よりも弱かったのです。

そこで彼が知った事は、道場内では、1位2位を争うほど弱かったのに一般社会では、

平均よりも実は強いということでした。


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また別の例を上げると、レベルの高い中学に通っていた人が、学力競走に負けて

一般レベルの高校に入りました。

中学時代は、平均以下のランクに位置していたのにも関わらず、高校時代に

なると、そこでは常に上位5番以内。1位になった事もあるそうです。

また上記の2例とは、逆のパターンもあります。

ある塾内では、NO1だった人が、もっとレベルの高い所に入塾したら

NO10にすら入れなくなったとか、自分が強いと思って、強い相手と

勝負したら、全く歯が立たなかった。

スポーツの世界でもありますよね。地方では1番だったのに、全国では10番にすらなれない。日本一になったけど、世界では、世界ランク50位の選手にも通用しない。

そんな話、いくらでも聞きます。

競馬に置き換えて考える。

環境と教育について考えた時、競馬に関して言えば、こういう

ケースが良くあります。

JRA所属の馬が、年齢とともに力が落ちて勝てなくなったため

地方へ移籍。

JRAのレースでは、勝負にならなかった馬なのに地方レースでは

1.2着。

逆に地方で敵なしの馬がJRAへ移籍。

地方では勝ちまくっていた馬が、JRAのレースに出走したら

なかなか勝てない。

こういった事は、常に行われていますよね。

一流馬がさらに強くなる環境。

今や、G1級の馬は、ほぼ外厩という施設を使っています。

少し前までは、放牧に出してリフレッシュして帰厩し

トレセンで調教して、レースに出すというのが一般的でした。

しかし、外厩という制度が出来てから、強い馬や強くなる馬には

さらに英才教育を行う環境が整いました。

こうなれば、元々の育成方法では、とても外厩馬にかなうはずがありません。

人で例えるなら、同じ頭脳を持った人2人のうち、一方は2流の講師

もう一方は一流の講師が教えたとするならば、結果は後者が上回るのは明白。

もちろん、講師との相性もあるので100%とは言えませんが、確率的には

後者に分があるでしょう。

馬の世界も同じで、沢山資金を使える馬主が強い血統の馬を、G1を沢山勝っている厩舎に

預け、さらに外厩でも英才教育をほどこしたら、強くなる確率はぐっと上がるでしょう。

そこに1流の騎手を乗せたらと考えれば、トータル的には数字として表れるはずです。

テイエムオペラオー、オルフェーブル、キタサンブラックのように次元の違う馬が現れる事も

ありますが、そういった馬は稀で、平均すればやはり血統と環境と教育により、馬の強さも

比例すると言えます。

これは、まさに騎手にも当てはまります。

馬の力が同じだった場合、展開や馬の状態は考えないとして

モレイラ騎手と年間30勝の騎手で勝負した場合、100回走って

95回は、モレイラ騎手が勝つ(先着する)でしょう。


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