2019年は、出走馬0。
11月24日(日)東京でGⅠジャパンカップが
行われますが、今回は外国馬の参戦がナント0。
近年、特に外国馬の参戦が少なかったジャパンカップですが、ついに
今年は1頭もやって来ず日本馬のみのレースとなってしまいました。
その原因としては、前年優勝のアーモンドアイの存在があったのかもしれません。
そして、前年のジャパンカップの走破タイムが、2分20秒6と言う
とてつもないレコードタイムでの優勝だった事も大きいと言えます。
1着賞金3億円というビックレースなだけに、勝てる可能性があるのなら
本当は参戦したいのでしょうけれど、10年以上前とは違い、今や
国内のレースで海外の馬が参戦しても、簡単に勝てないくらい日本馬が
強くなってしまったと言えます。
これは、当然の話なのですが、欧州の馬が凱旋門賞や欧州の名門とも言えるGⅠを
勝つために、欧州の芝に適応し強い馬を育てているように、日本馬も国内でもっとも
格式の高いGⅠを勝つために、そのコースで行われる芝に適応した強い馬を育ててきた
結果と言えます。
そうやって血統面やらありとあらゆる事を研究し、日本の芝に強い馬を作り続けてきた
わけですから、単純に考えても、他の土壌(海外)からやってきた馬がいきなり勝てる
ようなコースではなくなったのです。
コース適性芝適性の圧倒的な差。
昨年ジャパンカップに参戦した2頭にしても、それほど悪いタイムで走ったわけでは
ありませんが、10着11着であり、アーモンドアイには3秒近くも離されてゴール
しました。
またアーモンドアイでなくても8着馬にさえ1秒以上の差をつけられています。
昨年は特に早い決着だった事が影響したとしても、一昨年のジャパンカップも
外国馬で最先着の馬ですら、勝ち馬より1秒も離れてのゴールとなっています。
ちなみに2年前は、時計の掛かる馬場だった事もあり、0.6秒差でした。
それでも、0.6秒差なのです。
雨が降って馬場コンディションが悪くなってワンチャンスあるかと
言った状況です。
つまり、良馬場で行われたら、欧州では超一線級と言われる馬でさえ、おそらく
勝負にならない可能性が高いと言えます。
そのため、優勝賞金が高いと言えど、逆に超一流馬ほど惨敗の可能性を
懸念して日本にやってこないという事も考えられます。
スピード決着に合わない馬だったら、いくらタフな馬でも
ついていけなければ勝負になりませんからね。
今後のジャパンカップ。
正直、2019年の今年じゃないですが、来年以降も
どんどん海外からの参戦馬は減っていく傾向が強いのでは
ないかと見ています。
日本馬のGⅡ、GⅢクラスの馬にも良馬場では勝負にならない
可能性が高く、時計が早くなればなるほど、優勝は望み薄となります。
宝塚記念のように、まだ時期的に荒れ馬場になる可能性が高いレース
ならば、海外からの馬でもチャンスがありますが、良馬場想定が高い
ジャパンカップには、賞金が高くても勝負に来る馬は少なくなるでしょう。
欧州と日本の芝は、全く違い、片方からの見方的には異質な芝と
言えるのかもしれません。
分かりやすい表現で言えば、日本の芝馬が欧州でダートレースに出走。
欧州のダート馬が日本の芝レースに出走。このくらいの違いがあるのかもしれません。
もし、超一流クラスの馬を呼ぶとすれば。
ジャパンカップに、エネイブルクラスの馬を招待するためには
芝コンディションを変えないといけないかもしれませんね。
やはり、海外の馬にとって、日本の芝は大きなマイナス材料でしょうから。
札幌や函館のような洋芝コースならば、海外の馬も勝負になりそうな気がします。
ドバイで日本馬が活躍する理由。
ドバイで日本馬は活躍するのは、やはりコースや芝コンディションが
日本と似ているからなのだと思います。
そして、そういうコースコンディションになっているのは
やはり、ゴドルフィンの影響もあるのだと思います。
日本で活躍する馬の中には、ゴドルフィンの所有馬も沢山います。
ゴドルフィンとは、UAE・ドバイの王族の競馬管理団体です。
世界中で600頭以上の馬を所有しており、日本馬では近年GⅠを
獲ったファインニードルなどがいます。