日本競馬(JRA)の未来予想図。そして、世界基準必要説について。

世界基準にする必要があるか?

近年、良く言われる事の一つに日本馬が海外で活躍するには

今の土壌のままではいけないという意見です。

元騎手のA氏も、日本の馬場があまりにも時計が出やすい

高速馬場は、馬の脚に負担をかけ良くないと話しています。

確かに近年は、とてつもないレコードタイムが出る事が多く

一番記憶に新しい所でいえば、ジャパンカップのアーモンドアイが

叩き出した東京芝2400mのタイム。

2分20秒6。

これは、従来のレコードタイムを1.5秒も縮めたわけで

とてつもないタイムだったと言えます。

もちろん、このタイムをけん引したのは、アーモンドアイでなく

キセキなのですが、そのキセキも走破タイム2分20秒9と

スーパーレコードで走っている訳です。

確かに日本の競馬は、スピード競馬に偏りがちな傾向はあります。

またA氏は、JRAの騎乗ルールにも意見を述べていました。

馬を馬郡に突っ込ませるのを良しとせず、出来るだけ馬と馬との

接触を避けるような騎乗だと海外では通用しない。

そのため、日本に騎乗に来る外人騎手は、当然自国の競馬と同じ

アグレッシブな騎乗をするとルール違反となり、騎乗停止や注意を

受けやすくなってしまう。

しかし、そうは言っても、最終的に大きいレースで成績を残すのは

外人騎手なのである。

だからこそ、JRAも厳格なルールを緩和して、日本人騎手も外人騎手

と肩を並べられるような騎乗術をマスターする必要があると言っています。

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ですが、私の個人的な意見を言いますと、日本の競馬を

世界基準にする必要はないと思っています。

日本には日本の良い所が沢山あり、わざわざ世界基準に合わせて

馬場を変えたり、ルールを変える事の方がむしろマイナスを生む

可能性の方が高くなるような気がします。

ジャパンカップに強い馬が参戦しない理由が、高速馬場とか

一日に行われる大きいレースが1つしかない事だとすれば、

別に来なくても全く問題ないと思います。

馬を大切に扱う事は良い事だし、厳格な騎乗ルールを決めている

からこそ、騎手のケガも割と少ない訳です。

頻繁に落馬とかあってはたまりませんからね。

高速馬場だって、日本意外の国ではあまりないのであれば

こちらも長所に捉える事が出来ます。

仮に日本が競馬で世界の頂点になれば、いずれは外国の馬も

こちらに水準を合わせなければいけなくなります。

また海外で通用する馬を多く出したいのは、確かですが

別に日本馬が海外で全く通用していないわけではないですからね。

むしろ、オルフェーブルにしても、ディープインパクトにしても

海外でも十分世界一と言えるほどの馬でした。

また、現にジャスタウェイは一時的ではありますが、日本馬にして

初の世界ランク1位を獲得しています。

それに2017年まで走っていたキタサンブラックは、おそらく海外で

レースをしても良績を残せたと思います。

ドバイでも香港でもGⅠを勝っている日本馬は沢山います。

凱旋門賞を勝った馬がまだいないと言うだけで、強い馬は

沢山います。

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騎手に関しては、確かに世界レベルで通用する騎手は、全盛期の

武豊騎手だったのかもしれませんが、しかし、今や日本の騎手も

海外で修行する事は可能です。

昨年は川田騎手も一時的に欧州に乗りに行っていますし、若手の

坂井瑠星騎手もオーストラリアで修行を積んできました。

世界を知る事は、大事ですが日本には日本独自の素晴らしい競馬

があると思います。

いずれ世界のどの馬も歯が立たないような日本馬が

現れると思います。

そんな馬ならば、日本人騎手でも十分海外で勝てると思います。

現役馬であれば、やはり今年のアーモンドアイには期待

したいですね。

ただ凱旋門賞に参戦するのであれば、マークがきつくなるはず

ですから、けん引役の僚馬を何頭か連れていってほしい所です。

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日本競馬の未来予想図。

昨年いや一昨年くらいから、思っていた事があります。

それは、今の旧3歳4歳世代の馬が、ほぼ上位を

占めているという点です。

さらに上位から少し下がった位置にも、やはり3歳馬

や4歳馬組がずらりと並んでいます。

簡単に言いますと、力関係がここ数年で急速に

若い馬へと傾いています。

ちょっと前までは、4歳馬から6歳馬、7歳馬くらいまで

はある程度平均して力関係が分かれていたものが、近年は

3歳馬から5歳馬までが、ほぼGⅠ勝ちを収めているという傾向。

GⅡやGⅢレベルならば、5歳以降の馬でもある程度通用しますが

GⅠレベルになると、勝ちきる事が難しくなってきています。

そして、この一番の理由に挙げられるのは、外厩の存在です。

今までは、どの馬もある程度一色淡とまでは言わないまでも

調教などに大きな差はなかったのですが、外厩制度が出来てから

それが一変しました。

美浦や栗東以外でも、調教や他馬のケア、育成など様々な教育を

行う事が出来るようになりました。

その結果、現在のような3歳馬4歳馬の台頭が広がるように

なってきたのです。

人間でも同じ事が言えますが、年を重ねてからよりも、若い特に

子供の頃の方が、色んな事を吸収できるし、修正も可能です。

人間が絶対音感を身に着ける事が出来るのは、2歳~6歳までの

間でしかないと言われています。それ以降はいくら頑張っても

見に着かないそうです。

そのくらい若い時の吸収力というのは、凄まじい物があると

いう事です。

つまり、今の3歳馬4歳馬が強いのは、まさに原理的に言えば

当然とも言える結果です。

今後この傾向はますます強くなっていく事でしょう。

外厩制度は、日々進歩しており、日本人のとことん強い馬を

作るという飽くなき思いが、いずれオルフェーブルや

ディープインパクトを超えるような馬を作り上げるような気がします。

今世界で一番と言われるエネイブルさえも超える馬が

現れると思います。

追記

最強馬で思い出した馬がいます。

それは、クロフネ。

ダートでは、間違いなく世界最強の馬になっていたはず。

本当にドバイに行けなかったのが残念でしかたない。

行っていれば、伝説のドバイワールドカップになっていた。

何と言っても、乾いたダートで芝並の時計で走破してしまう馬。

あまりにも強すぎて笑ってしまう程の勝ちっぷりでした。

いつかクロフネを思わせるほどのダート最強馬が出て来て欲しいです。


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