ルヴァンスレーヴに続くか？クリソベリル。
昨年のチャンピオンズカップは、最強３歳馬（現４歳）ルヴァンスレーヴが
見事優勝しましたが、今年も最強と言われる３歳馬が参戦。
その名はクリソベリル！
ひょっとして、ルヴァンスレーヴよりも同馬の方が能力が高いのでは
という見方もあるくらい、まだまだ能力を出し切っていない段階で
ここまでの強さ。
５戦全勝の無敗馬であり、今回のチャンピオンズカップも勝てば
６連勝という事になります。
６連勝と言えば、今年のフェブラリーステークスでインティがダート
転向後７連勝でGⅠを制覇しましたが、クリソベリルに関しては
すでに３歳GⅠを勝ってますからね。
しかし、一線級の古馬とは今回が初対決となります。
ですので、これまでの相手とはわけが違います。
前走のGⅡ日本テレビ盃は、古馬相手とはいえ、格下でした。
GⅠ馬ノンコノユメやアポロケンタッキーがいましたが
全盛期よりも力はかなり落ちている馬。
２着馬ロンドンタウンも、GⅠコリアカップ２勝と言っても
国内では、GⅢでやっとの馬。
それを踏まえると、クリソベリルにとって今回は本当の意味で
強さが問われる一戦と言ってよいでしょう。
ここで勝ち切ってこそ、真の最強馬。
そして、最強の名を獲れるにふさわしいメンバーが揃いました。
GⅠフェブラリーステークス優勝馬のインティ。
（GⅠ帝王賞優勝のオメガパフューム。）
GⅠ５勝のゴールドドリーム。
GⅠJBCクラシック優勝のチュウワウィザード。
（オメガパフュームについては、前の記事で書いており
今回は消し。）
いずれも上位人気に支持されるであろう馬達。
クリソベリルと好勝負になる３頭。
まずは１頭目インティ。
今年はフェブラリーステークスを優勝し、一気の７連勝と
波に乗っていた感はありましたが、その後は案外の成績。
特に前走のみやこステークスは、展開や斤量、枠といろいろと
厳しい競馬ではあったものの、ブービーでのゴール。
同馬のポテンシャルを考えると負けすぎといった印象はあります。
ただ前半から逃げで前３頭がやり合う格好となり、いずれの馬も
つぶれた事を考えると仕方なかったという見方も出来ます。
鞍上の川田騎手も手応えが無くなった時点で
無理をしなかったのかもしれません。
そう考えれば、今回は主戦の武豊騎手に戻り、仕切り直しの一戦でしょう。
また今回は展開面での恩恵もありそうなので、気分よく逃げてしまえば
あっさり勝ってしまう可能性も十分あります。
同型のメイショウワザシも出走登録はしているものの、賞金額が
足りませんので、おそらく出走出来ないでしょう。
そうなれば、インティが楽に先手を奪えるはずなので、かなりチャンスが
広がるレース展開となりそう。
前走大敗も軽視できない１頭です。
２頭目は、ゴールドドリーム。
前走の南部杯は、３着。
メンバーレベルを見ても、勝ち負け濃厚と言われた一戦でしたが
終わってみれば、連対すら出来ませんでした。
この負け方を見た人は、おそらくゴールドドリームが衰えたのでは
という印象を持ったと思います。
ですが、南部杯との相性があまり良くないゴールドドリーム。
３度挑戦も結局勝つことが出来ませんでした。
そう考えると、この舞台が合わないという見方も出来、衰えたと
見るのは時期尚早でしょう。
今回は叩き２戦目でもあり、クリソベリル的にはもっとも
注意しなければいけない１頭ではないでしょうか。
今年のフェブラリーステークスでも、インティが余裕の勝利かと
いうところに物凄い末脚で迫ったのがゴールドドリームでした。
チャンピオンズカップの舞台も同馬には合っており、好勝負必至でしょう。
３頭目は、チュウワウィザード。
今年飛躍の１頭と言える存在。前走はJBCクラシックを勝ち、初のGⅠ制覇。
展開面で恵まれたとはいえ、２０００ｍ戦ではこれまで際立つ強さを見せていた
オメガパフュームを退けての優勝は大きかったと言えます。
１８００ｍという距離も苦ではなく、昨年の東海Sではインティに敗れたものの
同馬に迫れたのは、唯一チュウワウィザードだけ。
今回主戦の川田騎手は、クリソベリルに乗りますので福永騎手が乗る形と
なりますが、力は今や一級品。
展開一つで十分出番はあると思います。
インティやゴールドドリームが力落ちしていたとすれば、今間違いなく
全盛期と言えるチュウワウィザードにもチャンスがあるでしょう。
楽しみな一戦です。
