春天2018 自力のある3頭で決着。 カレンミロティックは無念。

2018年4月29日の春天は、岩田騎手鞍上のレインボーラインが
初G1制覇となりました。

岩田騎手自身も、しばらくG1勝利とはご無沙汰。

調べてみると、2015年の桜花賞をレッツゴードンキで
制して以来のG1勝利でした。

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ですが、ゴール後喜びをかみしめたのもつかの間
レインボーラインの歩様がおかしい事に気づき下馬。

幸い重症ではなさそうなので一安心ですが、岩田騎手も
気が気でなかった事でしょう。

嬉しさと心配の中でのジョッキーインタビューでは心配の方が
上回っていたようです。

それにしても、今回の天皇賞春の岩田騎手の騎乗は
まさに神レベルと言えるものでした。

天皇賞春のレース動画を見ましたが、何度見ても
凄いの一言。

ぜひ、レインボーラインのスタートから最後まで見て欲しい
と思います。

スタートしてまずは後方から4番手くらいのポジションを
とったレインボーライン。

まあここまではいつも通り。

岩田騎手も経済コースをしっかり考えてインでじっくり構えます。

しかし、1週目のスタンド前に入ると岩田騎手は少しポジションを上げます。

前を走っていた7番のピンポンを外から交わしたと思うと、一気に
内に切れ込んでまたインにポジションを取ります。

このポジション取りの上手さ、いかにインで脚を溜める事が
重要であるかを理解しているのでしょう。

そして、この時点で中団よりやや後ろの11番手。

向こう正面では、ややポジションを上げましたが、残り1000m
となった辺りから、後続馬が次々と動き出します。

しかし、レインボーラインの岩田騎手はまだ動かず、3コーナーの下り
辺りから、徐々に上がって行きます。

ここからが圧巻でした。外側に進路をとっていたレインボーラインですが、
岩田騎手は前が開かないと見るや、スルスル馬郡の間を抜けと進路を内へと
動かします。

これが岩田騎手の真骨頂インつきです。

そして、目前にはシュヴァルグランがいて、レインボーラインはその外目を走っていましたが
クリンチャーも前にいた事から、さらに内へと進路変更。

そこから一気の脚でシュヴァルグランを捉え、快勝しました。

まさに完璧な騎乗、これ以上ないという騎乗でした。

天皇賞春の岩田騎手のコース取りは、まさにレインボーラインと言っても
過言ではありません。

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しかし、1番悔しかったのは、シュヴァルグランでしょう。

今回のレースで1番強い競馬をしたのは、何と言ってもこの馬でした。

残り1000mくらいから何度も目まぐるしく、展開が変化し、それに相まって馬の順位が
入れ替わり立ち替わりとなる中、その先行集団でしっかりと折り合い鞍上のボウマン騎手も
勝ちに行く横綱競馬をしました。

まさかスタートであんなに前目につけるとは、夢にも思いませんでした。

おそらく、後続馬よりも、前の馬特にガンコを警戒していたのでしょう。

ただ、誤算だったのは、直線でかなり早い段階でガンコの手応えがなくなって
いた事でしょう。

あっさりと早く交わしすぎてしまった事で、ハーツクライ産駒特有の馬郡の中
だと気持ちが切れず、集中して走れるのですが、1頭だけになってしまうと
ソラを使います。

目標にする馬がもう少し前に入れば、結果は違ったのかもしれません。

無念無念。2年連続の2着。

ですが、改めてこの馬の強さが認識できた事は確かです。

ボウマン騎手もかなり上手く乗ったと思います。

一部では、シュヴァルグランが衰えたという声もありましたが、
今回のレースを見る限りでは、そんな言葉は吹き飛んだと言えますね。

また3着のクリンチャーも力は出せたのかなと思います。

三浦騎手もこの馬の能力を生かした騎乗をしたと言えます。

今回の春天は、勝ちタイムこそ3分16秒2と平凡でしたが、
展開がめまぐるしく変わり、まさに持久力が問われるレースでした。

持久力勝負に強い馬となれば、レインボーライン、シュヴァルグラン
クリンチャーの3頭が他馬を圧倒しているという事は過去の成績を
見ても明らかです。

そして、やはりタフさを備えた3頭が力通りの着順となりました。

終わってみれば、またまたステイゴールド産駒の勝利です。

今回ステイゴールド産駒はレインボーライン1頭でしたから
これを買えた人は素晴らしいですね。

またデータで言えば、ハーツクライ産駒もこれまた2着。

それでも1番人気不振説は、昨年キタサンブラックが優勝した事で
少しずつ回復傾向にありそうです。

来年も1番人気がしっかり馬券内に来て欲しい所ですね。

追記

今回の春天がラストランとなった10歳せん馬カレンミロティック。

最後は16着と大敗でした。

流石に今回の展開は、この馬にはきつすぎたと言えます。

1番人気本命のシュヴァルグランが前につけた事で、ペースが
安定せず、この馬のリズムで競馬する事が出来ませんでした。

枠は最高の4番枠でしたが、やはり年齢的なものもあったのだと思います。

最後の春天は、馬券内に入る事は出来ませんでした。

しかし、今まで良く頑張ったと思います。

せん馬ですので、種牡馬にはなれませんが、どうやら今後は乗馬として
第2の人生を歩むようです。

カレンミロティック号、本当にお疲れ様でした。

記事下
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