武豊騎手の200勝とクリストフ・ルメール騎手の200勝の違い。

大きな違いはライバルにあり。

2018年の今期クリストフ・ルメール騎手は、現時点で

205勝を挙げて、リーディング首位を独走状態で走り続けています。

これまでの年間最多勝は、武豊騎手が2005年にマークした

212勝ですが、今期ルメール騎手はこの記録に迫る勢い。

あと7勝を挙げれば、武豊騎手の最多勝に並び、8勝を挙げれば

記録を超える事となります。

ですが、開催はあと3日。記録を超えるには、1日2勝ないし3勝以上

していかないと厳しいでしょう。

ルメール騎手も今秋の始めと比べると、少し勢いが落ちてきた感じが

しますので、かなり厳しいかと思います。

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ですが、勝ち鞍の価値を考えますと、武豊騎手の勝ち鞍よりも

ルメール騎手の勝ち鞍の方が高いと言えるでしょう。

これは、別に武豊騎手が凄くないというわけではなく、ルメール騎手が

その上を行っているという意味です。

もちろん、武豊騎手も素晴らしい騎手であり、日本が誇る

スーパースタージョッキーです。

ただ記録という点における価値に関しては、ルメール騎手の

方が勝っていると言えるでしょう。

なぜルメール騎手の200勝の方が価値があるのか?

それは、結構単純で簡単な話です。

2005年当時、武豊騎手は、まさに騎手人生の全盛期

つまりピーク時にいました。

そして、その頃周りには、国内における騎手で誰一人武豊騎手に

匹敵するほどの騎手が一人もいませんでした。

これまで過去にリーディングで名を馳せた先輩達も引退していき

後は後輩騎手も、武豊騎手の背を見て成長過程の段階にいました。

そうなれば、当然ながら武豊騎手が圧倒的に上手いわけですから

各厩舎や馬主さんからは、武豊騎手に騎乗依頼が集中しますよね。

そして、武豊騎手は強い馬を選び放題という状況になりました。

極端に言えば、下位騎手が強い馬に乗っていて、武豊騎手があの馬

いいですね。乗りたいんですが、と厩舎に一声上げれば、よろしくお願いします。

そんな感覚で武豊騎手は、どんどん良い馬に乗っていたと推測。

それを言うだけの力がありました。

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また、10年以上前ですと、今よりも馬の力が圧倒的に

違ったりすることが多く、やはり強い馬に乗れば、かなり勝つ確率

が高かったと言えます。

もちろん、騎手の力も大事でしたけどね。

そんな無双状態の武騎手でしたから、年間GⅠ7勝とか8勝とか

という目標を常に掲げていました。

それでも、当然勝てるような馬が沢山回って来るわけで

まさに武豊騎手のための時代だったように思えます。

ところがルメール騎手の場合は、ちょっと違っていて

今はそこそこライバル騎手が周りにはいる状況。

ミルコ・デムーロ騎手もいますし、今は短期免許を取得して結構

な数の外国人騎手もやって来ています。

また日本人騎手にしても、川田騎手や福永騎手、武豊騎手もいますので

簡単に勝ち鞍を増やせるほどの状況でもありません。

もちろん、ルメール騎手には勝てる有力馬が多く回って来ているのは

確かですが、全部が全部、馬の力が圧倒的に他の馬と離れているわけではありません。

つまり、騎手の力がなければ、勝たせられないレースも多くあるわけです。

そこをしっかり勝たせる事が出来る腕がルメール騎手にはあります。

多くの日本人騎手がルメール騎手の騎乗技術に関心を持っていますし

また尊敬もしています。

ルメール騎手にこの騎乗をされて勝たれたなら仕方ないとも

言える発言もちょくちょく聞こえてきますので、相当な実力を

持った騎手と言えるでしょう。

ですから、もし今武豊騎手が全盛期の状態で、ルメール騎手と

勝負したとしても、リーディング争いで正直勝つのは難しいのでは

ないかと思います。

もちろん、それはやって見なければ分からない事ですけどね。

とにかく、今これだけの素晴らしい騎手がいる競馬を

見れている事に一ファンとして幸せを感じます。

これにモレイラ騎手まで加わったらと思うと、ワクワクしますね。


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