東京スプリント!古豪キタサンミカヅキが中央勢を完全撃破!

9歳馬にして未だ衰え知らず。キタサンミカヅキ!

終わってみれば、納得のレースだったと言える東京スプリント。

大井競馬場は、この雨で不良馬場。

大井のダートは雨が降っても、それほど時計が出ない馬場質。

そして、地方ダート特有の前有利の馬場でもあり、当初1番人気と

目されていた4歳牡馬のコパノキッキングは、近走後ろからの競馬

が主となっていた事もあり、2番人気。

1番人気になったのは、前走準OPを勝ったばかりのヒロシゲゴールド。

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こちらも4歳馬ですが、鞍上が武豊騎手で、前走の勝ち方が強かった事も

あり、逃げ馬有利の馬場も相まって1番人気となりました。

展開は、予想通りテンに早いヒロシゲゴールドが逃げ、各馬が追いかけるという

流れになり、武豊騎手も想定通りといった形でそのまま押し切るかと思いましたが

直線で一気に並びかけてきたのが、キタサンミカヅキでした。

後は、ヒロシゲゴールドを交わすと後続を寄せ付けず完封。

藤田菜七子騎手鞍上のコパノキッキングも追いこんできましたが

勝負はすでに決まっていました。

この結果を踏まえると、実は順当な着順だったと多くの人は

思ったのではないでしょうか。

なぜなら、出走メンバーの中で、GⅠで好走した馬というのは

キタサンミカヅキとコパノキッキングしかいないわけですからね。

キタサンミカヅキは、これまでスプリント戦においては、GⅡ東京盃

を2連覇し、尚且つ昨年はJBCスプリントでも3着に入るなどの実績馬。

今回は、年齢的なものもあってか、嫌われて4番人気まで人気を

落としましたが、やはり力はGⅠ級。

コパノキッキングが、カペラSや根岸Sを連勝したと言っても

格としては、GⅢですからね。

キタサンミカヅキの衰えさえなければ、ここでも全く引けを取らない

強さを見せても、全く驚かない存在であったわけです。

またこの馬に乗りなれて、今回は7戦目となる森泰斗騎手も

キタサンミカヅキの能力を最大限に活かせる騎乗をしていました。

まさに人馬一体ともいえる素晴らしい騎乗でした。

まだまだ、自分の庭(南関東)では、中央勢の好きにはさせないと

いうくらいの強さを持っているキタサンミカヅキ。

まあ、元々は中央の馬でしたが、この馬は本当に南関東の環境が

合うのか本当に別馬になりましたね。

9歳馬ですが、まだ若駒達に主役を譲る気はなさそうです。

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料理されてしまったコパノキッキング!

キタサンミカヅキの優勝で幕を閉じた東京スプリントですが

コパノキッキングからすれば、今回はあっさり料理されて

しまったといった言葉が当てはまりそうです。

簡潔に言えば、コパノ、クッキング(料理)でしょうね。

レースでは、やはり懸念されていたスタートの悪さが

最後まで影響してしまいました。

藤田菜七子騎手の騎乗が良くなかったとは思いませんが

大井競馬で不良馬場という馬場質で出遅れ気味のスタートは

スプリント戦という事も含めると大きなマイナスでした。

これが、中央のスピード競馬が主流のダートであれば、

十分巻き返せますが、地方のダートは、先行馬が有利に

なりやすい馬場ですからね。

この遅れは、痛かったと言えます。

しかし、とはいえ流石だったのは、直線で

しっかり上がってきて2着を確保した事です。

今回のメンバーの中では、能力だけなら完全に

コパノキッキングが1枚抜けている存在でした。

力を完全に出し切るレースが出来ていれば、まず

完勝は間違いない馬だったでしょう。

藤田菜七子騎手にとっても、初重賞勝利がかかっていた一戦

だっただけに悔しい気持ちだったと思います。

同馬が、今後も地方交流重賞に出るとするならば、一番の

課題は文句なしにスタートでしょうね。

スタートが五分にさえ決まれば、余程強い相手でない限り

かなり高い勝率を上げれると見ています。

藤田菜七子騎手においても、これだけの馬に乗せてもらえる

事は、今後もそうそう多くはないと思うので、しっかり良い

経験をして騎乗技術を上げていって欲しいですね。

多くのリーディング上位の騎手が言うには、並の馬にいくら

乗っても技術はある程度向上はするけど、それ以上の経験値を上げる

には、1頭でも素晴らしい名馬と巡り合うことが大事だそうです。

本当に強い馬に乗った時、自らが肌で感じる経験値は、何者にも

代えがたいと言っています。

騎手の人生を大きく左右するほど世界観が変わるそうです。

武豊騎手のスペシャルウィークやディープインパクト

そして、キタサンブラック。

和田竜二騎手のテイエムオペラオー。

池添謙一騎手のオルフェーヴル。

今でいえば、ルメール騎手のアーモンドアイですかね。

コパノキッキングは、そこまでの名馬と比較はできませんが

確実に言える事は、これまで藤田菜七子騎手が乗った馬の中では

能力がけた違いに一番であるはずです。

この馬に騎乗した経験は、将来活きる時が必ずあるはずです。


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