ラッキーライラック 無念の桜花賞。運は5月オークスにあり!

今回の桜花賞は、ラッキーライラックにとって不運な枠と
なってしまった。

1番枠、普通に考えれば、それほど悪い枠ではない
と思うでしょう。

しかし、桜花賞に限っては、1~5番の内枠を引いた馬が、
過去10年はおろか、20年でも一度も連に絡んでいないのです。

20年で一度もですよ。

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それが、どんなに人気の馬で前評判の高い馬であってもです。

これほど驚異のデータがあるでしょうか。

3着に入るのでさえ、難しい枠という事です。

ラッキーライラックは、誰もが認める現時点では、3歳牝馬の中で
最強馬だと思います。

すべての(JRA所属)現3歳牝馬とヨーイドンと同時にスタートして
すべての馬が不利なく走れた場合、間違いなく優勝する確率が高い馬。

そう言える馬だと思います。

しかし、その絶対と言われる馬さえもくつがえすくらい
内枠に入った馬が勝てないという過去に基づいた事実があります。

このストーリーを打ち消す事は、相当困難であると言えます。

ラッキーライラックの熱狂的なファンであれば
この馬には、そんな定説は通用しない。

そんな枠順で負けるような馬ではない。

格が違う、物が違い過ぎる。

おそらく、ラッキーライラックの優勝を固く信じて
疑わないでしょう。

ただ、何度も言いますが、過去20年どんなに強いと言われた
人気馬もすべて跳ね返してきたのが内枠です。

過去を追って、内枠の馬が桜花賞を勝ったのは、今から22年前、
1996年の4番枠を引いたファイトガリバーです。

そして、鞍上は天才田原成貴騎手。

さらに、もう2年さかのぼるとここでやっと、1番枠から1着馬が出ていました。

オグリローマンです。そして、その鞍上は若き日の武豊騎手。

ここで言える事は、勝ったのは、どちらも名手と言われる天才騎手たちでした。

今回ラッキーライラックが勝てば、桜花賞24年ぶりの1番枠の馬の優勝
となりますが、果たして石橋脩騎手がこの天才たちに匹敵する騎乗ができるか
どうかと言えば、疑問です。

さらに、桜花賞一番人気でなおかつ単勝1倍台から2倍台前半になった馬は
過去10年で2頭しか勝っておらず、その他の馬は連にすら絡めない
という結果になっています。

そして、優勝した2頭というのは、ブエナビスタとハープスターです。

(ブエナビスタは、安藤勝己騎手、ハープスターは川田将雅騎手)

しかし、このどちらの馬も内枠は引いていませんでした。

そして、単勝オッズは1.2倍と圧倒的な人気馬でした。

さらに付け加えますと、この2頭はどちらも差し追い込み馬。

前述したオグリローマンやファイトガリバーも差し馬。
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ラッキーライラックは、どちらかといえば先行馬。

もちろん、スタートがいいからという利点もあり
差し馬と何ら変わりない上がりも使えますので
その点を考えると短所がない馬です。

あとは、やはり何と言っても鞍上の石橋脩騎手です。

今までは楽な競馬をして勝ってきました。

先行馬であるからこそ、不利なく走れた面もあります。

また阪神ジュベナイルフィリーズでは、外目の枠を引けた
こともあり、もまれずスムーズに上がって来れた事も
あり、馬の力を発揮することが出来ました。

また2番人気という事もプレッシャーを感じるレースではありませんでした。

ところが今回はクラシックです。

G1の中でも格式の高いレース。

そんなレースで、圧倒的一番人気を背負う事へのプレッシャーは
相当なものでしょう。

今までこのプレッシャーに負け、強いと言われた馬を優勝に導くことが
出来なかった騎手がどれだけいた事か。

幾度となくそんな場面を見てきました。

自分の中で想像してみて下さい。

競馬の最高峰と言われるG1レースで圧倒的一番人気の馬に
騎乗する事を、

馬主、調教師、競馬ファン、その他関係者etc

大勢の人からの期待の目を向けられ、ここを絶対に勝たなければならない。

ミルコデムーロ騎手のようにワクワク感でいっぱいなら
問題ないでしょう。

ですが、そんなメンタルでいられる騎手は数少ないでしょう。

石橋脩騎手は、以前天皇賞春をビートブラックと言う馬で
勝っていますが、それは14番人気の人気薄の馬でした。

当然、勝てるとはあまり思っていなかったでしょうから
リラックスした気持ちで乗れたことでしょう。

ところが今回は条件が全く違います。

冷静でいられるわけがありません。

初めてのG1で圧倒的一番人気の馬に乗るというプレッシャーが彼をおおっているはずです。

今度は、天皇賞春のように勝ったらラッキーではないのです。

絶対勝たなければいけないと言う馬。勝って当然と言われる馬。

武豊騎手が以前言っていましたが、絶対勝たなければいけないレース
というのがある。勝つべき馬がいる。

それをしっかり勝たせるのが一流の騎手の証。

石橋脩騎手がいつも通りの冷静な騎乗が出来れば結果はついてくると思います。

ただこの大舞台でそれができるか、無難に無難にと考えて
消極的な騎乗をすれば、あやういでしょう。

G1で人気馬に乗り、しっかり結果を出せる騎手は、関西では
デムーロ騎手、ルメール騎手、武豊騎手、川田騎手、池添騎手。

関東では、蛯名騎手、横山典騎手、内田騎手

このくらいかなと思います。

上位騎手ですと、福永騎手や戸崎騎手、田辺騎手などがいますが、
人気馬に乗ってもってくるイメージはあまりないですね。

プレッシャーの経験値の差が騎乗に現れる。

石橋脩騎手にとってはここが試金石の一戦。

ラッキーライラックを桜花賞馬へと導く事が出来るでしょうか。

追記

ラッキーライラックのラッキーは運ですが、
ライラックとは何ぞや?と思い調べてみました。

イギリスでライラックとは、5月祭という意味だそうです。

つまり、単純に考えると、運は5月(祭り)にありという事になりますよね。

5月に行われるG1は、オークスなわけですから、運があるのはオークスなのでしょう。

4月は弱運、5月は強運

ラッキーライラックの意味を知ってしまった今、桜花賞を制するのは
かなりの難関では?と感じました。

負けを暗示しているかのような、いろんな良くない条件が
今回は重なり過ぎているのかなと個人的には思います。

どちらにしても危険な人気馬であることに
間違いはないと思います。

記事下
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桜花賞、ルメールさんの瞳はダイヤモンドじゃなくアーモンドアイ。

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