桜花賞、ルメールさんの瞳はダイヤモンドじゃなくアーモンドアイ。

やっぱり、来ました。ルメールさん。

2年連続で圧倒的一番人気に答えられなかった
うっぷんを今年見事に果たしました。

そして、何より今回は、ラッキーライラックという
圧倒的一番人気を下しての優勝。

借りを返したという意味においては
まさにリベンジ桜花賞だったと言えますね。

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ルメール騎手にとっては、悔しいG1として
心に刻まれていたレースだったはずです。

その想いを胸に迎えた2018年の桜花賞。

レースは、予想通りそれほど早い流れには
ならず、ほぼ平均ペース。

圧倒的一番人気のラッキーライラックは
いつも通りに良いスタートを決め道中は3、4番手くらいでの競馬。

石橋騎手もひとまずは安心した事でしょう。

良くないと言われていた1枠でしたが、先行馬が
少ない事もあって、ラッキーライラックは楽に前目につけ
包まれる心配もあまりない位置につけました。

対するアーモンドアイは、後方2番手を追走。

ルメール騎手もこの時点で、直線の末脚勝負にかけたのだと思います。

そして、各有力馬達も、ラッキーライラックを後ろで見ながら
鞍上のゴーサインの時をじっと待ちます。

そして、いよいよその時です。

直線に入ると、ラッキーライラックは全くの不利を受ける事無く、
石橋騎手に導かれるまま、あっさり外に出てあとはいつ追い出しに
かかるか、そのタイミングだけ。

おそらく、その瞬間誰もがラッキーライラックの優勝だと
確信したのではないでしょうか。

ラッキーライラックも全く持って余力十分。

直線までインの経済コースを走れたこともあり
逆に力全開で、もはや他馬がいくら詰め寄ろうと
しても、距離は縮まらないだろう。

ついに1994年のオグリローマン以来、24年ぶりに1番枠の
馬が優勝するときが来た。

石橋騎手もきっともらったーと思ったに違いありません。

チューリップ賞と同じく、ゴール200m手前付近から
石橋騎手のゴーサインが出ると、それに応えてラッキーライラックが
するどく反応。

先頭を走るツヅミモンをあっさりととらえかわします。

その後ろからは、リリーノーブルが川田騎手の追い出しに反応し
必死にラッキーライラックをとらえようと動き出します。

しかし、距離はなかなか縮まらない。

川田騎手も今回もラッキーライラックにしてやられたか
と思っていたその矢先、大外から物凄い脚で突っ込んでくる馬がいました。

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まさに1頭だけ別次元の脚。

他の馬が止まって見えるくらいでそれはまるで矢のようでした。

その馬こそ、アーモンドアイ。

シンザン記念では、牡馬相手に影も踏ませぬほどの脚で
簡単に優勝をかっさらっていきました。

ただ、シンザン記念は、稍重で時計のかかる馬場だったことも
あり、まだ本当の力がどのくらいなのか半信半疑でした。

しかし、やはり次元の違う馬でした。

勝ちタイムも優秀で1分33秒1
桜花賞のレースレコードです。

そして、ラスト3ハロンが33秒2という物凄い脚
を使っていました。

もちろん、このレースの1位の最速上がりです。

驚くのは、上がり2位の馬が34秒2だという事です。
上がり2位は13番手から競馬したトーセンブレス。

(ちなみに前目で競馬したラッキーライラックの上がりは
34秒5、後ろの馬では追いつけなくて当然です。)

普通は、G1ともなれば、上がり1位と2位の差は、あっても
0.3秒とかせいぜい0.5秒くらいです。

ところがアーモンドアイの上がりは、2位と1秒も違ったわけです。

これは、競馬ファンだけでなく、関係者も騎手も皆が
驚いたのではないでしょうか。

ラッキーライラックの石橋騎手もレース運びは、ほぼ完璧に
近かったので、完全に力負けだったとレース後にコメントしています。

確かにその通りで、あの末脚を繰り出されたのでは、負けても仕方ない
と言えるでしょう。

決してラッキーライラックが弱かったのではなく、
アーモンドアイが怪物だったという表現が相応しいでしょう。

ラッキーライラックとの着差も0.3秒差でしたからね。

ミルコデムーロ騎手や武豊騎手がラッキーライラックに乗っていたとしても
アーモンドアイにはかなわなかったと思います。

まさか3歳牝馬でラッキーライラックより上のレベルの馬がいるとは
思いませんでした。

例えばラッキーライラックが全く競馬をさせてもらえず
負けるという想像は、多くの人が出来たのではないかと思います。

内枠で詰まってしまい、馬郡に沈む光景。
他馬と接触して、馬がやる気をなくしてしまった。

また大きく出遅れるようなアクシデント。

むしろ、そんな事がなければ、負けるはずがないと
思うくらい強い馬でしたので、単勝1.8倍という
オッズになったのだと思います。

しかも、過去20年以上来ていない内枠を引いたのにも
関わらず、これだけの支持を集めた馬。

そして、ラッキーライラックで単勝勝負したファンの多くは
力通りの展開になり、直線抜け出した時点で腕を天高く
突きあげた人もいたであろうと思います。

ところが力を100%出し切ったラッキーライラックを
アーモンドアイは並ぶ間もなく、豪快に交わしていったのですから
衝撃も衝撃です。

えっ?何が起こったの?としばらく茫然としてしまった人も
いたのではないでしょうか。

後の動画で何度も、直線シーンを見ましたが、口があんぐりして
しまう程の末脚でした。

ルメール騎手も勝利ジョッキーインタビューでは、かなり興奮気味
に凄い凄いとアーモンドアイの末脚に真顔ではいられないくらい
終始笑みがこぼれていました。

さらに、3冠をとれる馬。そんな言葉さえ出してしまうくらい
アーモンドアイを絶賛していました。

このまま順調に成長して、ぜひ牝馬3冠を制覇してもらいたいものです。

レース後のルメールさんの瞳は、完全にアーモンドアイでしたw

記事下
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