春天2018 シュヴァルグランが文句なしに勝つ理由を教えます!

2018年4月29日(日)第157回G1天皇賞春が京都で開催されます。

春天と言えば、JRAのG1史上もっとも長い距離のG1レース。

3200mという長距離ですから、豊富なスタミナを持つ馬でなければ
レースを勝つのは難しいと言えます。

しかし、単にスタミナだけあれば良い訳ではなく、京都芝3200mは
スピード、瞬発力も要求されるコース。

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長距離を耐えきれるタフさと時計の出やすい馬場で瞬発力も兼ね備えた馬が
春天をとる可能性の高い馬と言えます。

そして、今回の春天ですが、おそらく1番人気に支持されるであろう
シュヴァルグラン。

昨年のG1ジャパンカップを制した馬です。

ここを勝てばG1二冠馬となります。

しかし、そんなシュヴァルグランにも何やら暗雲が立ち込めています。

それは、過去10年の1番人気の成績です。

(1,0,1,8)

まさかの10年で1勝のみです。

しかも、その1勝は、昨年のキタサンブラック。
2006年のディープインパクト以来の1番人気馬の勝利でした。
(鞍上はどちらも武豊騎手)

このデータはコワイですよね。

また、シュヴァルグランですが、前走の大阪杯は13着と今までにないくらいの
大敗をしてしまいました。

これにより、春天では1番人気にはなるものの、オッズはそれほど下がらない
のではと思います。単勝3倍前後ではないでしょうか。

場合によっては2番人気なんてのもありえるかもしれません。

2番人気になってくれたら、むしろありがたいのですが、まあ
それはほぼないでしょう。

さてそれでは、上記の事を踏まえて、2018の春天をシュヴァルグランが
文句なしに勝つ理由を説明していきたいと思います。

まずは、1番人気についてですが、過去10年の1番人気馬と
その成績についてピックアップしていきたいと思います。

2008年 アサクサキングス 3.6倍 3着 (13番枠)
2009年 アサクサキングス 3.5倍 9着 (17番枠)
2010年 フォゲッタブル  2.6倍 6着 (3番枠)
2011年 トゥザグローリー 3.1倍 13着 (9番枠)
2012年 オルフェーブル  1.3倍 11着 (18番枠)
2013年 ゴールドシップ  1.3倍 5着 (8番枠)
2014年 キズナ      1.7倍 4着 (14番枠)
2015年 キズナ      3.3倍 7着 (13番枠)
2016年 ゴールドアクター 3.8倍 12着 (17番枠)
2017年 キタサンブラック 2.2倍 1着 (3番枠)

2008年と2009年のアサクサキングスについてですが、
同馬はスタミナタイプで持久力勝負が強い事から、主に長距離や
渋った馬場では好成績をおさめていました。

どちらかと言えば、先行粘りタイプの馬でしたので、天皇賞春の舞台は
あまり合わなかったと推測されます。

2008年は、アドマイヤジュピタの瞬発力勝負に屈し3着。
2009年は、外枠を引いてしまい、終始外を回る展開に、結果9着と惨敗しました。

2010年のフォゲッタブルは、菊花賞2着ステイヤーズSダイヤモンドS優勝と
まさに長距離血統と言えるくらい長距離のみで活躍した馬。

瞬発力もまあまああったのですが、主戦の武豊騎手が落馬負傷したため
内田博幸騎手に乗り替わり、これも敗因の一つ。

そして、レースでの出遅れもあり、かなり厳しい競馬になってしまいました。
結果は6着ですが、勝ち馬のジャガーメイルとは1.6秒差と大きな差をつけられて
しまいました。

2011年のトゥザグローリーは、強い馬でしたが、3000m以上の長距離は
未経験馬でした。有馬記念でタイム差なしの3着が評価されたのでしょうけれど
やはり、2500mと3200mでは距離が違います。

またレースでは、前半で馬が掛かってしまいスタミナを消耗。
稍重の馬場もこたえたようで、結果は13着と大敗。
勝ち馬ヒルノダムールとの差は1.7秒でした。

そして、2012年、今でも最強牡馬とうたわれるオルフェーブル。

国内に敵なしと言われ、集めた人気は、なんと単勝1.3倍。

誰もがオルフェーブルの勝ちを信じていたことでしょう。

しかし、まさかまさかの11着。

ですが、前兆はありました。それは、前走の阪神大賞典。
ペースが緩かったこともあったのか、3コーナー手前でオルフェーブルは
先頭におどり出ます。

ところが3コーナーを曲がろうとするその時、鞍上の池添騎手が
手綱を引っ張り制御したのですが、オルフェーブルは暴走し、
コーナーをかなり外に膨らみながら失速。

オルフェーブルの気性の激しさが出たレースでした。

ただここで終わらないのが怪物と呼ばれた同馬。

並の馬なら、最下位でゴールもやむなしですが、なぜかその後
激走し、あわや勝利かと思いましたが、2着。

それでも凄いですけどね。ただその激走の反動もあったのかもしれません。
春天では、オルフェーブルらしい走りが完全に影を潜めていました。
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今度は2013年ですが、またもや怪物現るです。
前年皐月賞、菊花賞、さらに有馬記念を制し3歳にしてすでに3冠馬となった
ゴールドシップ。

当然ながら、圧倒的1番人気の支持を受けます。単勝1.3倍。

しかし、舞台は京都芝3200mパンパンの良馬場です。
ゴールドシップが得意な馬場ではない上にレースではいつもの出遅れ。

加えて終始外を回っていましたので、流石に無尽蔵のスタミナと呼ばれた同馬
でもキツイ展開だったと思います。

4コーナーでは、先頭に立つくらいの勢いでしたが、内田騎手の
渾身のムチでも、やはり勝つ事は出来ませんでした。

オルフェーブル、ゴールドシップとも気性の難しい馬でした。
それゆえ勝つときは凄い強い勝ち方をするものの、負ける時は惨敗
という事もありました。

次は2014年です。まとめて2015年もします。

1番人気は、2年連続キズナです。

2014年は単勝1.7倍、2015年は単勝3.3倍と支持を集めましたが
4着、7着といずれも馬券内にすら絡めませんでした。

キズナは、2013年のダービー馬でしたが、やはり3200mという距離が
長すぎたという印象です。

それでも、2014年の春天では、最速上がりで4着に来たので2015年も
人気を集めたのでしょうけれど、実際2014年は他の馬達もキズナとほぼ変わらない
上がりの脚を使っていますので、強いという印象はなかったと言えます。

まあ武豊騎手が乗っていたことも人気に反映されていたのでしょう。

そして、2016年ゴールドアクターです。

2015年の有馬記念覇者。菊花賞でも3着の実績があった事で1番人気になりましたが
やはり、先行タイプの馬で外枠17番は厳しかったのかなと思います。

瞬発力もスタミナもある馬でしたが、枠の恩恵をうけたキタサンブラックのペースにも
ついていくのがキツかったのかなという印象です。

結果は12着と大敗しました。

2017年は、まさにキタサンブラックの年でした。

G1に昇格したばかりの大阪杯をあっさりと勝利し、勢いそのままに春天へ
高速馬場もなんのその、終始ペースを落とすことなくハイラップを刻み
後続を寄せ付けない完勝のレースでした。

時計も3分12秒5のレコード。

これだけの名馬は、なかなか出てこないでしょうね。

さてこの10年を見て思ったのは、オルフェーブルやゴールドシップは抜きにしたと
しても、春天を勝つためには、3200mいやそれ以上でも十分走れそうなスタミナと
直線の瞬発力勝負でも負けないスピードを持っている事が必要不可欠だと思いました。

そして、今年この条件に該当する馬は、シュヴァルグラン1頭しかいないのです。

春天も2度経験していて、2016年は3着2015年は2着と好走しています。

また、春天はリピーターの多いレースと言われています。

これは、京都の芝適性がかなり関係していると言えます。
長距離も走れ、なおかつ京都の時計の早い馬場にも対応できる馬。

これも、シュヴァルグランしかいません。

さらに言えば、あのキタサンブラックのペースについていけるタフさが
ある馬は、今回のメンバーでは他に見当たりません。

キタサンがいない今、まさに超距離界の頂点にたてる馬だと思います。

年齢的にもピークはおそらく今年まで、3度目の正直で春天をとれる位置に今いると言えます。

あとは、出来るだけ内目の枠を引きたいところですね。

シュヴァルグランは、気性的にも安定した馬で操縦性の高いタイプ。
折り合いもしっかりつくので、騎手的にはあまり苦労する事はないのではと思います。

大阪杯の大敗ですが、あれは、負けるべくして負けたレースだったと言えます。

大阪杯につきましては、以前の記事でも書きましたが、前半の1000mは長距離ペース(超スロー)
ところが、後半の1000mはマイル戦並の超ハイペース。

当然、シュヴァルグランが後半のマイル戦並のペースについていけるはずもなかったのです。

それを指し示しているかのように、大阪杯の勝ち馬スワーヴリチャードは安田記念への出走をすでに予定しています。

大阪杯の競馬を見て、安田記念でも十分通用すると踏んだのでしょう。

ペルシアンナイトが2着に来たのがまさに2000mのマイル戦だった事を意味しています。
(着順上位馬は、重賞でマイル実績もしくは1800m実績のある馬ばかりでした。)

だからこそ、大阪杯の負けは全く悲観する内容ではないという事です。

むしろ、あのレースで大敗した事でオッズが上がってくれるのであれば、シュヴァルグランから
馬券を考えている人にとっては、好都合ではないでしょうか。

結果は、ペース次第というのもありますが、おそらくシュヴァルグランの圧勝に終わると見ています。

今のところ、強い1頭は4歳馬のクリンチャーですが、武豊騎手が騎乗停止のため、三浦皇成騎手に
乗り替わりとなりましたので、この点もシュヴァルグランにとってはプラス材料と言えます。

あとちょっと面白い1頭がいますが、距離が持てば激走もありえると思います。

記事下
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