競馬は馬が7割騎手が3割と言いますが、本当でしょうか?

元JRAジョッキーのF氏は、馬が強ければ誰が乗っても勝つ。

極端に言えば、馬10割説に近い見解を示していました。

スポンサーリンク



もちろん、F氏もジョッキーについては、ある程度しっかり
乗れる騎手を基準として話していたのだと思いますが、
はっきりYESかNOで答えるあたりは、F氏らしいなと思いました。

昔地方競馬などにJRAの馬が移籍したり、交流レースなどをした場合
確かに私を含めお客さん目線でも誰が乗っても同じ結果だろうな
という極端に力の違うレースは良く目にしました。

近年においてもまだ2歳3歳春時点などにおいては、明らかに1頭だけ
力の違う馬がいて、何馬身も引き離してゴールなどは良く見ますね。

確かデムーロ騎手も正月特番のTVで2歳3歳戦は、未勝利とオープンクラスの馬が
一緒に走っているレースがあると言っていました。

この場合は、F氏の言う馬10割説は、まさに真実と言えます。

しかし、3歳秋以降の重賞レースにおいては、そうそう馬10割説のレースは
ないと私は思います。

誰が乗っても勝てるならば、単勝1倍台の絶対的な人気馬が負けるわけがないからです。

それで、良く言われるのが馬7割騎手3割説ですが、私はこれも近年の競馬においては
違うと思います。

スポンサーリンク



昔はどんな展開になっても強い馬は強かったというのもありますが、周りの馬のレベルが
全く太刀打ちできないほど違いがありすぎる馬が多かったように思います。

でも、今の競馬は違います。

ディープインパクト産駒ハーツクライ産駒キングカメハメハ産駒など
強い遺伝子配合の結果、あるレベルまで成長すれば、展開次第でどの馬でも逆転可能な
力を持っているという事です。

もちろん、その中でも稀に爆発的な強い馬が出てくる事もありますが、名馬と呼ばれる馬になるまで
活躍できる馬は数少ないですよね。

そこで一番言いたいのは、馬のレベルに大きな差がなくなってきているという事です。

馬のレベルに差がない場合、本来ならば勝つ馬がどれか分からなくなりますよね?

でも、常に勝つのは上位の騎手。特にデムーロ・ルメール両騎手。

ここで思うのが、騎手3割じゃないよね~。

と私は思ってしまいます。

同じ馬がフルゲートで走れば、騎手の力量が分かるのですが、そんな事ができるはずも
ない。

しかし、レースを見てると、常に上位にいる騎手は上手いなーと思う騎乗シーンを
何度か見かけます。逆に下位にいる騎手のレースぶりも見ると分かります。

上位の騎手は、強い馬に乗れる利点がありますが、それは当然馬主さんも調教師さんも
彼らの騎乗ぶりを見ているわけであって、下位にいる騎手だって騎乗センスが高いと
思えば当然強い馬に乗れる機会が多くなると思います。

でも、実際にはあまりない。

エージェントの問題もありますが、やはり騎乗力がなければ、いい馬は回ってこない
はずです。

私達馬券を買う側は、どちらかと言えば、自分の買った馬だけに目線が行ってしまい
他の馬や騎手には目が行かない事が多いですが、たまには馬券を買わずに買っても
他の騎手がどういう乗り方をしているかを見ると結構勉強になるかもしれません。

特に上手い騎手は3着4着争いでしっかり3着に持ってくるし、1着2着の際どいところも
1着に残したり、ギリギリ差し切ったりしています。

野球やサッカーに例えると球際に強いのです。

ほんの少しの差ですが、この差が勝ち負けを左右しています。

そして、この差は目に見えないほど大きな壁だと言えます。

上位騎手が越えられて下位騎手が越えられない壁。

今まで下位騎手が越えられず、首差ハナ差で2着3着に甘んじていた馬を
上位騎手が乗った途端、一気に越えて1着にしてしまうのです。

こういうパターン多いです。特に1000万下や1600万下のレースで見かけます。

まさに狙い目といえるレースでしょう。

私がやはり騎手だよねーと思ったレースは、かなりありますが
一番最近で印象に残っているレースは、7月16日の福島11RバーデンバーデンCです。

フミノムーン騎乗の戸崎騎手が勝ったレース。

私はアルマワイオリでいいと思っていたのですが、あの騎乗を見て
本当に戸崎騎手の上手さが分かりました。

本来差し追い込み型の馬を前目につけ、前半掛かり気味の馬を
上手くなだめて強引に押し切ったレース。

思わず凄いなと声が出てしまいました。

そんな戸崎騎手も関西圏では、信頼度は落ちますけどね。

馬の力7割騎手の力3割ではなく
馬の力5割騎手の力5割と見ます。

圧倒的に馬の力に違いがない場合。

競馬 going my way or 強引にマイウェイ 騎手編

スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする